銀魂の面白さは泣き笑い
ギャグからの泣き笑い
銀魂のストーリー展開は各回ほとんど、ギャグや下ネタで、
毎回最初のストーリーから大きくずれていって内容が崩壊寸前みたいに
めちゃくくちゃになるのですが、ラストでは、まさかあんなふざけたギャグや下ネタがこんな形でつながるのか、といった具合にすべてが布石になっていて、しかも泣ける展開でしっかりまとまる。
ただ泣けるのではなく、銀魂の良さは泣き笑いで終わるところで、観終わった後に清々しい気持ちになれます。いいストレス発散になってます。
原作者の空知先生のストーリー構成というか頭の中はどうなってるのと毎回驚かされます。
シリアスな戦闘シーンからのギャグもたくさんあって、そのギャップも面白く、戦う相手がカッコよく登場したかと思えば、銀さんたちが、その登場人物の出方や装ういを急にディスりだしたし、憐れみだしたり、またその登場人物も恥ずかしがり出したり、すねだしたり、敵なのに、なんか憎めないキャラばかりで本当に飽きません。
スーリー展開の速さも視聴者を飽きさせない要因の一つで、銀魂には、ダラダラ週またぎで同じシーンみたいなことは、ほとんどなく、まさかの展開やどんでん返しの連続であっという間に30分経ってしまいます。
そのパロディありなの!!
銀魂のパロディぶりは観ていて、ハラハラさせられるときがあり、
そこまでやるかと思うくらいのパクりっぷりです。ネタが古すぎてわからないときや細かすぎて、伝わらないときもあるのですが、それだけいろんなジャンルの作品をチェックされているんだろうなと感心します。
パロディに対しての突っ込みどころも共感できる丁度いいところをついていて、みんな口にはしないけどやっぱりそう思ってた的なあるあるネタみたいなのが本当に面白い。
ドラマ西遊記の「俺たちなまかじゃないか」に対して「流行ってねーし」や新八の癇に障るセリフに対し神楽が殴り掛かって「しゃべり場見てる時と同じ感情が沸いた」など、もちろんみんながみんなじゃないけれど私個人的にはよく言ってくれましたと思うような、ディスりネタもたくさんあるんですが、ガンダムのパロディの回のときは、アムロ・レイ役の古谷徹さんとシャア・アズナブル役の池田 秀一さんが参加されていたり、「本人出たー!」って感じでここまでやるのはすごいと爽快さがあり最高でした。
知らなければ、観ていなければ言えないことで、それは多分、物まねタレントのコロッケさんが物まねする人が好きだからあそこまで誇張しても、ご本人から認められてるみたいに、原作者の空知先生が元ネタの番組やアニメ、漫画が本当に好きなんだろうな、という思いが伝わってきます。
もしかしたら銀魂アニメ制作の関係者の方々は関係各所に誤りに行っておられるんでしょうが。アニメ銀魂では、そういった制作サイドの裏側までストーリーのネタに盛り込んでくるのがすごい。ほかの作品をパロディにしたりディスったリしていますが、それ以上に自虐ネタも多くて、そこまで裏側みせるのといった感じで、だから憎めない部分もあり、結局突っ込みながら気持ちよく笑ってしまいます。
とにかくキャラクターが熱い
銀魂の登場人物は基本みんなバカな行動やめちゃくちゃなトラブルを巻き起こすキャラクターばかりですが、いざシリアスな展開になると、とにかくカッコよくそれぞれが、どんなにぶれようが、無茶しようが曲げられない信念みたいなものを持っているのを感じます。ギャグパートではやたら喧嘩したり、いがみ合ったり、腹黒かったりで毎回トラブルの連続ですが、銀魂の登場人物はみんながみんなお互いを認め合っていて、信頼しあっている、背中は任せたみたいな関係性も素敵です。
いよいよピンチのシーンで新撰組だったり、桂小太郎だったりが助けに来るときは、展開としては当然なのかもしれないですが、登場の仕方が、やっぱりカッコよく、ただその後にすぐにギャグを織り込んできたり、憎まれ口をたたいたりするシーンは観ていて、笑いながらも感情を揺さぶられます。鈍くても、一番じゃなくても、みんなそれぞれが持ってる折れない侍の魂、金色じゃなくていい銀の魂まさに銀魂といった感じでとにかく熱い。
何といってもやっぱり銀さんのセリフはカッコよく、名言集を出して欲しいくらい素敵な言葉ばかりです。甘党で常に鼻をほじっていて、普段やる気なし、怠惰な生活、そんな少年ジャンプではありえないようなめちゃくちゃなキャラクターなのに、シリアスなシーンではかっこいいセリフやほろっとするセリフでビシッと決める。「てめぇのペースでやりゃいいんだよ、自分を殺すな」「最後を美しく飾る暇があるなら最後まで美しく生きようじゃねーか」など、とにかく粋で、一見くさいセリフかもしれませんが、人生の教訓で自分に言われているようでハートをわしづかみにされます。「なんて言われようがかまやしねぇ」みたいな江戸っ子口調もカッコよくつい真似したくなります。使う機会ないけど。
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