銀魂の面白さは泣き笑い - 銀魂 〜何事も最初が肝心なので多少背伸びするくらいが丁度良い〜の感想

理解が深まるアニメレビューサイト

アニメレビュー数 2,474件

銀魂 〜何事も最初が肝心なので多少背伸びするくらいが丁度良い〜

4.504.50
映像
4.00
ストーリー
4.38
キャラクター
4.38
声優
4.63
音楽
3.50
感想数
4
観た人
6

銀魂の面白さは泣き笑い

5.05.0
映像
3.5
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
声優
5.0
音楽
2.0

目次

ギャグからの泣き笑い

銀魂のストーリー展開は各回ほとんど、ギャグや下ネタで、
毎回最初のストーリーから大きくずれていって内容が崩壊寸前みたいに
めちゃくくちゃになるのですが、ラストでは、まさかあんなふざけたギャグや下ネタがこんな形でつながるのか、といった具合にすべてが布石になっていて、しかも泣ける展開でしっかりまとまる。

ただ泣けるのではなく、銀魂の良さは泣き笑いで終わるところで、観終わった後に清々しい気持ちになれます。いいストレス発散になってます。

原作者の空知先生のストーリー構成というか頭の中はどうなってるのと毎回驚かされます。

シリアスな戦闘シーンからのギャグもたくさんあって、そのギャップも面白く、戦う相手がカッコよく登場したかと思えば、銀さんたちが、その登場人物の出方や装ういを急にディスりだしたし、憐れみだしたり、またその登場人物も恥ずかしがり出したり、すねだしたり、敵なのに、なんか憎めないキャラばかりで本当に飽きません。

スーリー展開の速さも視聴者を飽きさせない要因の一つで、銀魂には、ダラダラ週またぎで同じシーンみたいなことは、ほとんどなく、まさかの展開やどんでん返しの連続であっという間に30分経ってしまいます。

そのパロディありなの!!

銀魂のパロディぶりは観ていて、ハラハラさせられるときがあり、
そこまでやるかと思うくらいのパクりっぷりです。ネタが古すぎてわからないときや細かすぎて、伝わらないときもあるのですが、それだけいろんなジャンルの作品をチェックされているんだろうなと感心します。

パロディに対しての突っ込みどころも共感できる丁度いいところをついていて、みんな口にはしないけどやっぱりそう思ってた的なあるあるネタみたいなのが本当に面白い。

ドラマ西遊記の「俺たちなまかじゃないか」に対して「流行ってねーし」や新八の癇に障るセリフに対し神楽が殴り掛かって「しゃべり場見てる時と同じ感情が沸いた」など、もちろんみんながみんなじゃないけれど私個人的にはよく言ってくれましたと思うような、ディスりネタもたくさんあるんですが、ガンダムのパロディの回のときは、アムロ・レイ役の古谷徹さんとシャア・アズナブル役の池田 秀一さんが参加されていたり、「本人出たー!」って感じでここまでやるのはすごいと爽快さがあり最高でした。

知らなければ、観ていなければ言えないことで、それは多分、物まねタレントのコロッケさんが物まねする人が好きだからあそこまで誇張しても、ご本人から認められてるみたいに、原作者の空知先生が元ネタの番組やアニメ、漫画が本当に好きなんだろうな、という思いが伝わってきます。

もしかしたら銀魂アニメ制作の関係者の方々は関係各所に誤りに行っておられるんでしょうが。アニメ銀魂では、そういった制作サイドの裏側までストーリーのネタに盛り込んでくるのがすごい。ほかの作品をパロディにしたりディスったリしていますが、それ以上に自虐ネタも多くて、そこまで裏側みせるのといった感じで、だから憎めない部分もあり、結局突っ込みながら気持ちよく笑ってしまいます。

とにかくキャラクターが熱い


銀魂の登場人物は基本みんなバカな行動やめちゃくちゃなトラブルを巻き起こすキャラクターばかりですが、いざシリアスな展開になると、とにかくカッコよくそれぞれが、どんなにぶれようが、無茶しようが曲げられない信念みたいなものを持っているのを感じます。ギャグパートではやたら喧嘩したり、いがみ合ったり、腹黒かったりで毎回トラブルの連続ですが、銀魂の登場人物はみんながみんなお互いを認め合っていて、信頼しあっている、背中は任せたみたいな関係性も素敵です。

いよいよピンチのシーンで新撰組だったり、桂小太郎だったりが助けに来るときは、展開としては当然なのかもしれないですが、登場の仕方が、やっぱりカッコよく、ただその後にすぐにギャグを織り込んできたり、憎まれ口をたたいたりするシーンは観ていて、笑いながらも感情を揺さぶられます。鈍くても、一番じゃなくても、みんなそれぞれが持ってる折れない侍の魂、金色じゃなくていい銀の魂まさに銀魂といった感じでとにかく熱い。

何といってもやっぱり銀さんのセリフはカッコよく、名言集を出して欲しいくらい素敵な言葉ばかりです。甘党で常に鼻をほじっていて、普段やる気なし、怠惰な生活、そんな少年ジャンプではありえないようなめちゃくちゃなキャラクターなのに、シリアスなシーンではかっこいいセリフやほろっとするセリフでビシッと決める。「てめぇのペースでやりゃいいんだよ、自分を殺すな」「最後を美しく飾る暇があるなら最後まで美しく生きようじゃねーか」など、とにかく粋で、一見くさいセリフかもしれませんが、人生の教訓で自分に言われているようでハートをわしづかみにされます。「なんて言われようがかまやしねぇ」みたいな江戸っ子口調もカッコよくつい真似したくなります。使う機会ないけど。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

一線を画す。最高にくだらなくて最高に暖かいアニメ

ジャンプらしからぬ。ジャンプで現在も連載を続けている漫画「銀魂」を原作としたアニメ。しかし多くの人が思うだろうと私が考えるのは、まず「ジャンプらしくない」ということである。ジャンプは「友情・努力・勝利」のスローガンを掲げ、まっすぐで素直で将来性にあふれた少年が主人公として進行する物語が多いように感じる。しかし、この作品は違う。主人公はやる気のない仕事もろくにしない、普段は死んだ魚の目をしている、既に成人した男、坂田銀時。そして彼の元で侍道を学ぶべく働く準主人公、志村新八。彼は不器用な性格であり、強い正義感をもっている為、銀時と比較したらまだ主人公らしいではあるが、そのビジュアルはやはりジャンプらしからぬ地味の一言に尽きる。そして紅一点、ヒロインの神楽はチャイナ服で橙色の髪には雪洞飾り、真っ白な肌、たびたび語尾にカタカナが用いられる個性的な訛りなどビジュアルにも喋り方にも華やかな特徴はあ...この感想を読む

5.05.0
  • midorimidori
  • 135view
  • 2099文字
PICKUP

アニメ本放送前のパイロット版

いろんなところがまだ未完成声優さんの演技にしても、キャラをつかみきれていないところもあって、手探りな感じは若干あります。銀さんの昼寝シーンから始まります。今でこそ銀さん=杉田智和の声で定着していますが、当時はこれがアニメ初お披露目。原作ファンは人それぞれキャラの声のイメージを持っています。その声のイメージのずれが大きければ大きいほど、違和感と『これじゃない感』が付きまとい、受け入れられなくなってしまいます。銀さんも『こんなんでも俺の声』とか言い訳っぽく言っていますよね。(寝起きの声だから変なのは当たり前ってごまかし?)視聴者にまず『声』を受け入れてもらいたいという切なる願いがこめられているのかもしれません。作画にしてもクォリティが高いとは言いがたく、時折作画崩壊してるっぽいし、まだキャラクターに描き慣れてない感じ。何気なく流れるBGMにしても、要所要所に挟むアイキャッチにしても、本放送とは...この感想を読む

3.03.0
  • らっちかほしらっちかほし
  • 357view
  • 1189文字

銀魂の面白さ凝縮!

ジャンプフェスタのオリジナルアニメアニメの途中から入って原作を読みはじめたころ、あまりのナンセンスぶりが気になってネットで検索したときにこのアニメを見つけた。あとで調べたら、このアニメは2005年12月に開催されたジャンプフェスタで上映されたものらしい。1999年に始まったイベントというから、もうずいぶん長い。映画「バクマン」は劇場で観たが、少年ジャンプおそるべしだ。編集者がすごいのか。この作品は、銀魂アニメの上映に先駆けて銀魂の見どころを簡潔に紹介する意図がよく表れていて、短時間で銀魂の世界観が楽しめる良い作品だと思う。抱腹絶倒、あっという間の30分。中でも、叩いて被ってで繰り広げられる神楽と沖田の死闘や、おたえさんの腕っぷしが見ものだ。場所取りでもめるシーンでの、銀さんの腑抜けた表情も地味に笑える。銀魂の世界観を凝縮した一本銀魂の作者である空知英秋氏は、高級シャンパンのドンペリを大衆向けペット...この感想を読む

5.05.0
  • NaraNara
  • 229view
  • 1467文字

感想をもっと見る(4件)

関連するタグ

銀魂 〜何事も最初が肝心なので多少背伸びするくらいが丁度良い〜を観た人はこんなアニメも観ています

銀魂 〜何事も最初が肝心なので多少背伸びするくらいが丁度良い〜が好きな人におすすめのアニメ

ページの先頭へ