アニメ本放送前のパイロット版 - 銀魂 〜何事も最初が肝心なので多少背伸びするくらいが丁度良い〜の感想

理解が深まるアニメレビューサイト

アニメレビュー数 2,474件

銀魂 〜何事も最初が肝心なので多少背伸びするくらいが丁度良い〜

4.504.50
映像
4.00
ストーリー
4.38
キャラクター
4.38
声優
4.63
音楽
3.50
感想数
4
観た人
6

アニメ本放送前のパイロット版

3.03.0
映像
2.5
ストーリー
2.5
キャラクター
2.5
声優
3.5
音楽
2.0

目次

いろんなところがまだ未完成

声優さんの演技にしても、キャラをつかみきれていないところもあって、手探りな感じは若干あります。銀さんの昼寝シーンから始まります。今でこそ銀さん=杉田智和の声で定着していますが、当時はこれがアニメ初お披露目。原作ファンは人それぞれキャラの声のイメージを持っています。その声のイメージのずれが大きければ大きいほど、違和感と『これじゃない感』が付きまとい、受け入れられなくなってしまいます。銀さんも『こんなんでも俺の声』とか言い訳っぽく言っていますよね。(寝起きの声だから変なのは当たり前ってごまかし?)視聴者にまず『声』を受け入れてもらいたいという切なる願いがこめられているのかもしれません。

作画にしてもクォリティが高いとは言いがたく、時折作画崩壊してるっぽいし、まだキャラクターに描き慣れてない感じ。何気なく流れるBGMにしても、要所要所に挟むアイキャッチにしても、本放送とはまったく違っていて、何もかも荒削りな感じ。いまではおなじみのBGMじゃないだけで、銀魂っぽくなくがっかりしてしまいました。今観ればそんなものです。なんせパイロット版ですから。

ともあれ作品の流れや独特の空気感はなんとなくつかめたと思う。現実世界をパロッったの銀魂の世界観は、TVCM的なあれでよくわかりました。お通ちゃんの下品な歌も、あぁ銀魂ってこんな感じなのね、って所見の人にも理解(誤解?)できたんじゃあないでしょうか。

アニメ制作会社つながりのパロディ

当時の銀魂のアニメ制作会社はサンライズ。サンライズといえば機動戦士ガンダムシリーズを輩出する一流アニメ製作会社です。ガンダムに登場するザクのようなMSからくり兵器が登場してきたときは、あぁ、このアニメはサンライズが作ってんだと再認識できました。ガンダムのことやMSについては詳しくありませんが、ビームライフル的な音が違うとか爆発がピンクじゃないとか、そういうところに目がいきました。パロなんでそんなに考える必要はないと思うんですけど。なんでもありな感じやパロディ満載の作品ならでは。

桂が立派に攘夷志士らしく、破壊活動をしているのは結構ですが、初見の人はあの人主人公と敵対してる悪なんじゃね? と誤解しないか心配になる。(放映当時)いうまでもなく桂は決して悪人ではありませんよ。物語を〆る上で手ごろな悪人がほしかったけど、適役がたまたま『桂』だったってだけでしょうね。

なんだかんだいい感じに大団円になる銀魂

なんだかんだ馬鹿やって、最後に銀さんがかっこいいこと言って物語が締まる、っていうのも銀魂らしさのひとつだと思います。回想シーンでの『死に際を飾りつけるひまがあったら…』っという台詞が聞けるだけで満足です。ちょっと違った感じの初々しい銀魂アニメ。これがアニメ本放送が約10年も続き、映画化2本もする人気アニメになろうとは。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

一線を画す。最高にくだらなくて最高に暖かいアニメ

ジャンプらしからぬ。ジャンプで現在も連載を続けている漫画「銀魂」を原作としたアニメ。しかし多くの人が思うだろうと私が考えるのは、まず「ジャンプらしくない」ということである。ジャンプは「友情・努力・勝利」のスローガンを掲げ、まっすぐで素直で将来性にあふれた少年が主人公として進行する物語が多いように感じる。しかし、この作品は違う。主人公はやる気のない仕事もろくにしない、普段は死んだ魚の目をしている、既に成人した男、坂田銀時。そして彼の元で侍道を学ぶべく働く準主人公、志村新八。彼は不器用な性格であり、強い正義感をもっている為、銀時と比較したらまだ主人公らしいではあるが、そのビジュアルはやはりジャンプらしからぬ地味の一言に尽きる。そして紅一点、ヒロインの神楽はチャイナ服で橙色の髪には雪洞飾り、真っ白な肌、たびたび語尾にカタカナが用いられる個性的な訛りなどビジュアルにも喋り方にも華やかな特徴はあ...この感想を読む

5.05.0
  • midorimidori
  • 134view
  • 2099文字
PICKUP

銀魂の面白さは泣き笑い

ギャグからの泣き笑い銀魂のストーリー展開は各回ほとんど、ギャグや下ネタで、毎回最初のストーリーから大きくずれていって内容が崩壊寸前みたいにめちゃくくちゃになるのですが、ラストでは、まさかあんなふざけたギャグや下ネタがこんな形でつながるのか、といった具合にすべてが布石になっていて、しかも泣ける展開でしっかりまとまる。ただ泣けるのではなく、銀魂の良さは泣き笑いで終わるところで、観終わった後に清々しい気持ちになれます。いいストレス発散になってます。原作者の空知先生のストーリー構成というか頭の中はどうなってるのと毎回驚かされます。シリアスな戦闘シーンからのギャグもたくさんあって、そのギャップも面白く、戦う相手がカッコよく登場したかと思えば、銀さんたちが、その登場人物の出方や装ういを急にディスりだしたし、憐れみだしたり、またその登場人物も恥ずかしがり出したり、すねだしたり、敵なのに、なんか憎めな...この感想を読む

5.05.0
  • ジャスタウェイジャスタウェイ
  • 157view
  • 2029文字

銀魂の面白さ凝縮!

ジャンプフェスタのオリジナルアニメアニメの途中から入って原作を読みはじめたころ、あまりのナンセンスぶりが気になってネットで検索したときにこのアニメを見つけた。あとで調べたら、このアニメは2005年12月に開催されたジャンプフェスタで上映されたものらしい。1999年に始まったイベントというから、もうずいぶん長い。映画「バクマン」は劇場で観たが、少年ジャンプおそるべしだ。編集者がすごいのか。この作品は、銀魂アニメの上映に先駆けて銀魂の見どころを簡潔に紹介する意図がよく表れていて、短時間で銀魂の世界観が楽しめる良い作品だと思う。抱腹絶倒、あっという間の30分。中でも、叩いて被ってで繰り広げられる神楽と沖田の死闘や、おたえさんの腕っぷしが見ものだ。場所取りでもめるシーンでの、銀さんの腑抜けた表情も地味に笑える。銀魂の世界観を凝縮した一本銀魂の作者である空知英秋氏は、高級シャンパンのドンペリを大衆向けペット...この感想を読む

5.05.0
  • NaraNara
  • 229view
  • 1467文字

感想をもっと見る(4件)

関連するタグ

銀魂 〜何事も最初が肝心なので多少背伸びするくらいが丁度良い〜を観た人はこんなアニメも観ています

銀魂 〜何事も最初が肝心なので多少背伸びするくらいが丁度良い〜が好きな人におすすめのアニメ

ページの先頭へ