涙
何気ない日常から
主人公の少女はごく普通の女子高生でした。
楽しく明るく過ごす日々に突然おそってきた病魔によって、その生活は一転します。
脊髄小脳変性症
体を動かしたいのに動かせないし、しゃべりたいのにしゃべれない…だけどそういう状況を頭できちんとちゃんと認識できるという辛い状況。
完治した例は…今まで一度もないという。
難病と戦い続けた少女
優等生の主人公の少女は、ごく普通の毎日を送っていました。そんな毎日の中、少しずつ体の異変を感じていきます。
よく物を落としたり、つまづいたり、箸がうまく使えなくなったり。当たり前にしてきたことができなるなる事は、とても不安だし、かなりの違和感があったと思います。
転倒した時に手が着けず顎から地面へいってしまったことから、少女はは親と一緒に病院へいきます。
医師から告げられた病名は脊髄小脳変性症。私にとって、初めて聞く病名でした。
この病気は、よく転ぶといった症状から始まり、進行するにつれて歩けなくなったり、字が書けなくなったりするらしい。最終的には言葉も話せなくなり、寝たきりになり、最悪の場合は死に至ることもあるという、聞くだけで恐ろしくなるような病気でした。
そして辛いのが、体が不自由になっていくことを自分自身がはっきりと認識できてしまうといく事です。いっそのことわからなくなってくれた方が楽だろう。辛い。
涙なみだのドラマですが、笑える部分も多いところが良いところ。また、主人公の周りの人たちがとても良いひと揃い‼︎
難病の娘を支える両親。2人の言葉は、同じ子を持つ親としてどれも胸が締め付けられる思いがし涙がとまらなくなりました。
姉にばかり親の注目が集中するのが嫌な妹。病気のことを知った後、姉の動きやしゃべり方を馬鹿にする人を怒るシーン。とてもよかったです。人の陰口や視線に負けない強い姿にこちらも涙です。
そして、このドラマには良い言葉、胸に刺さる言葉が満載。
・無理に生きようとするのは間違ってるのかな
・ごめんねよりありがとうを大切にする
・同情を悪いことではなく、助け合う心
・伝えることを諦めてはいけない。聞く気持ちのある人には必ず伝わるから
・私に出来ること、ひとつもなくなっちゃう
たくさんありすぎました。
私の中で1番心に刺さった言葉は、
病気はどうして私を選んだの?
という、少女の心からの言葉でした。
神様は乗り越えられる人にしか試練を与えないというけれど、与えられた方は辛すぎる…涙が止まりません。
また、劇中歌である粉雪とOnlyHuman。
養護学校へ転校する前の合唱もよがったが、随所で流れるKの歌声がさらに涙を誘います。
実話をもとにしたドラマで、主人公を思うと辛くなることも多いけれど、すごく前向きな言葉や行動に勇気付けられます。
生きる意味を考えさせられました。こんなに人の心を突き動かせるドラマに出会えてよかったです。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)