瑠璃の島のあらすじ・作品解説
瑠璃の島は、2005年4月16日から6月18日まで日本テレビ系列「土曜ドラマ」枠で放送されていた連続ドラマである。 主人公の藤沢瑠璃(鳴海璃子)は、母親の愛情を受ける事なく東京の施設で暮らしている。施設を抜け出しては夜の街へ出たり、小学6年生だというのに派手なファションをし、荒れた生活を送っている。一方、沖縄の離島で廃校の危機に直面している小学校を存続させる為、里子を迎え入れ、学校に通わせようと考えた仲間勇造(緒形拳)は、里子探しの目的で上京して来る。そんな二人が出会い、荒れた生活を送っている瑠璃を気にかけた勇造は、里子として島へ連れて帰る事に決める。 こうして、島へ向かう船に乗っていた瑠璃は、島へ着く直前、船から落ちてしまう。溺れかけた瑠璃は、偶然同じ船に乗り合わせ、自殺目的で島へ向かっていた高原信(竹野内豊)に助けられる。 最初は暴れたり嘘をついたり、手がつけられない程だったが、島の人々の暖かさに触れ、次第に子供らしい素直さを取り戻し、島を愛する少女へと成長していく。
瑠璃の島の評価
瑠璃の島の感想
子どもは大人に見守られて育つ。
2005年日本テレビ系のドラマ。土曜9時~放送された。主題歌はコブクロによる描きおろし作品「ここにしか咲かない花」親に捨てられ、施設で暮らす瑠璃(成海璃子)は過疎化で子どもを求めていた沖縄の離島に移住する。里親の仲間(緒方拳)をはじめ島の住民に反発しながらも少しずつ心を開き、絆を深めていく物語。実話がもとになっている、感動ドラマだ。注目すべきは、成海璃子の天才的な演技だろう。人間不信に陥った少女を見事に演じきっているのだ。それでいて少女の純粋さ、繊細さも素晴らしい表現力で魅せる。島の住民たちに心を開いていく様子は、感動をさそい、涙なしには見られない。特に、高原(竹野内豊)との友情がいい。突っ張ている瑠璃が、子どもらしい表情を見せる瞬間がとても印象に残る。悲しみを乗り越え、また悲しみに襲われ…そんな瑠璃を見守る大人たちがいい。子どもは、親以外の大人にも愛情をもって見守られることで成長するのだ、...この感想を読む