女児アニメ(笑)
女児アニメ…?
いわずとしれたプリティーリズム オーロラドリーム。ある意味、というかいい意味で問題作。おそらく一度でも見たものはこう思うだろう。「これはいったい誰向けなんだ?」と。
スタァたちを取り巻く環境がちょっと怖いかも
柄もかわいく、キャラもかわいく、CMでやっているおもちゃはあきらかに子ども向け。 なのに、話が重い。びっくりするくらい重い。アンディの涙を見たときは感動した。ぶっちゃけ泣いた。でもよく考えてみなくても、オーロラライジングって普通にやってたら犠牲者しか生まないでしょう。本編ではあいらちゃんによるショーでこのうえないハッピーエンドを生み出したが、ただうまいだけでも、努力だけでも、才能でも、オーロラライジングは地獄と紙一重じゃないですか。オーロラライジングを飛ぶまでの過程はいわずもがなだけど飛んだ瞬間暴走するってどんな危険物だよってレベルですよ。その選手生命どころが、精神崩壊までも視野に入るほどの危険なジャンプを、プリズムショーの最高峰みたいにテレビを含むメディアや、観客たちが言っているんですよ。あんなほぼレイプ目みたいな姿と、黒い竜巻みたいなのおこしといて危険視するどころか、称えてるんですから、無自覚に重いです。無論スポーツに危険はつきものとは言え、プリズムジャンプを失敗して落下したときでさえ、(これは特にゲームですが)無事、最悪その週動けないくらいなのに、一つの家庭をぶっ壊すレベルはきついです。 そしてプリティーリズム全般にいえるかもしれませんが、観客たち柄悪くないですか?たしかに観客たちの応援で、あいらちゃんは力をもらい、ティアラカップ初出場、とくに衣装が盗まれ、普段着のまま素晴らしいショーを行うことができ、優勝しました(その後みおんさまにもってかれてしまいましたが)。ですがまず1話を思い出してください。りずむちゃんとあいらちゃんのショーです。あの時点でプリズムショーがどこに重きを置いているが一目でわかるから、世界観を把握できることに関しては素晴らしいです。しかし、りずむちゃんのダンスには目もくれず、ヤジを飛ばす客というのには驚きました。しかもショーの途中で座り込んでいたあいらちゃんがフルーツバスケットを跳んだらあの歓声です。あの時点で心の煌めきを失うじゃないですか。そうするとジャンプが跳べない。絶対的な負のスパイラルですね…。最初、飛び入りで参加ということからみんな辞めていくのでは…?と邪推しましたね。
こんな恋愛に難ありすぎな展開初めて!
怖い部分ばかりもあれなので、一応女児アニメ、女の子向けですので、恋愛部分に触れたいところですが、オーロラドリームのレビューなんですよね、これ。彼ら彼女らの物語は、次のディアマイフューチャーまでみないと語れないのですが(笑)特にショウについては(笑)正直1話でおでこにキスしたところから、あ、王子様キャラかと思ってました。蓋を開けてみれば、なんだこの男…。あいらの服のセンスに嫉妬して、当たり散らすだけならまだ分かりますよ。彼もまだ少年であるし、トップアイドルにして有名ブランドのデザイナーというプレッシャーと締め切り前のイライラで辛く当たってしまうのは多少はしょうがないです。でも、それって偶然会ったり、空気を読まず押しかけたりした場合によくあることなんですよ。あろうことが、この男。自分から呼び出す。自分から呼び出しておいてデートだとでも思ったか?ですよ。100年の恋も冷めますよ。ショウさんの愚行はまだまだ始まったばかりだと思うと…。しかも次の週になやんでるりずむを元気付けるヒビキが出てくるんですよ…。本当にこれが真のイケメンだってのを具現化してるんですよ。この対比からショウさんの評判が出てもいないのに大暴落ですわ。しかも両親が離婚してることもあって、この男を恋愛対象にすることが本当にハード…。でもだからこそプリティーリズムという作品がおもしろいんですよね…!逆の見方をすれば、あいらちゃんとショウさんってわりと対等なんですよ。決して初心者ドジっ子ヒロインを助けてあげる王子様なんかじゃないんです。そこはおもしろいですよね。テレビでショウさん見てると一周回って笑えます。シリアスが和みます。本人にしてみればわりと不本意な和み方かもしれませんが、どうしてもかの有名なセリフ、黙れユンス!!が頭の中をよぎってしまいます。本当はユンスについても語りたいのですが、指定とずれるので仕方なく割愛します。ですがショウさんとあいらとの物語を語るには絶対にディアマイフューチャーは必要なのでここで宣言します。宣言をレビューに書くな的なことがありますが、正直に言って完結しないんですよこの2人。3年経っても進歩してないどころか、ライバルが現れて寧ろ幼稚になっていくんですよ。どうしても外せないんです。それどころかディアマイフューチャーはショウさんとあいらが1年で結ばれなかったからやってるのでは、と疑いたくなるくらい、物語に深く関わってきます。どうしても恋愛について語るとそうなってきます。
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