これだけでは良くわからない - ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編の感想

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ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編

2.752.75
画力
2.75
ストーリー
2.25
キャラクター
3.50
設定
3.50
演出
3.25
感想数
2
読んだ人
4

これだけでは良くわからない

2.52.5
画力
3.0
ストーリー
2.0
キャラクター
4.0
設定
4.0
演出
3.0

目次

ただのホラーではないが

もともとゲームから入っているので自身はストーリー内容を分かっているものの漫画からの初見ならば理解するのは少々難しい気がする。今まで仲良く部活動としてトランプで遊び、罰ゲームをお互い楽しんでいたのに急にレナたちが態度を豹変。帰り道についてきたり、何を食べたかストーキングし、あげくの果てにはおはぎに針をいれる。完全に仲の良かった仲間から急に理由なく態度を豹変されているように感じられるので圭一本人もテンパっていたがそれ以上に読者が置いていかれた気がする。もちろん解を読めば理解できるがこれだけだと続きを買う気にはならない。続きを読まないとただの後味が悪いホラーで終了なので周りの態度が変わった理由が伏線でも良いからもう少し漫画内に散りばめられていた方が初見さんには続きが気になる!これは続編を買うしかないと購買意欲を高めやすい気もする。

キャラクターの多彩さ

主人公ですら実は隠してる過去があり、それが原因で仲間を疑心暗鬼にしてしまうことがあるもののそれ以上に主要メンバーであるレナ、魅音、沙都子、梨花の個人個人の闇が深いこと(笑)鬼隠し編だけでは完全に理解できないが普段の学校での生活が明るく学生らしい一面として学校での授業、仲良しメンバーで集まる部活動を通してこれが本当の仲間であり友だちのあるべき姿だと圭一に思わせたなかでの個人個人の家庭での暗い一面が所々顔を覗かせている。レナの行きすぎたオヤシロさま信仰、実家が御三家のリーダー的な存在でいかにも田舎の結束を思わせる当主としての存在など読者が裏を思わず読んでしまうようなキャラクター設定も閉鎖的な山奥が舞台だからこそ出来るホラーを想像しやすいのも1つの魅力だと思える。

1980年代のほどよい昔感

上でも少し触れたが人があふれる都会とは違って閉鎖的で疎外感がある山奥が舞台になっており、プラスで1980年代という今でこそ当たり前にあるスマホやパソコンがない分、圭一たちの情報収集が制限されより疑心暗鬼になりやすい環境が作られているのがこの物語のミソだとも言える。時代設定を2000年代にしてしまうと圭一ぐらい今時の若者ならスマホで情報収集が当たり前、宗教?信仰?それがどうしたぐらいになってしまう可能性も十分あり得る。  村人からのよそ者扱い、新聞や人の噂による曖昧な情報で圭一の疑心暗鬼がムクムクと膨れ上がっていき誰も信じられない、自分の身は自分で守るしかないという気持ちがこの時代なら理解できるし、無理のない設定だと思われる。

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全てはここから始まった 正答率1パーセントの出題編

ゼロ年代に隆盛をきわめたミステリーorファンタジー同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』は、本編の残虐性、萌えキャラの存在、謎めいた終わりに対する推理と考察で、当初同人一般参加者・およびネット住人を中心に人気を博した。その後、徐々に知名度が上がると共に、アニメ、漫画、小説、実写映画と多彩なメディア展開を見せ、同人ゲーム『ひぐらし』からコンテンツとしての『ひぐらし』の名を世間に知らしめたのである。その出題編たる第一エピソードが、『鬼隠し編』だ。都会に住んでいた少年・前原圭一が引っ越し先の雛見沢村で遭遇した事件と、仲間たちへの不信がメインに描かれる本作。奇怪な連続殺人事件、仲間たちの怪しげな行動、田舎の因習に翻弄された末、仲間たちを殺し、自らも自殺する、というのが話の流れだ。このエピソードは、仲間たちを撲殺したあと自らも喉をかきむしって死ぬというところで終わる。だが、何故主人公は自らそんなことを...この感想を読む

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