面白くって、キュンキュンしちゃう！笑えて、癒されるラブコメディー。 - 月刊少女野崎くんの感想

何と言っても、やっぱり主人公野崎くんと千代ちゃんの恋の行方！

無表情、無神経、デリカシー無しの野崎くんだけど、とっても素敵な魅力がひしひしと伝わって来ます。それも、千代ちゃんフィルターを通して更に倍増されて…(笑)

千代ちゃんの勇気を出した「ファンです！」宣言から何故かガッツリとベタ担当へと変貌を遂げ、野崎くんの手作り料理やらお菓子を食べ、一緒にゲームをし、漫画のネタを一緒に練ったりと、いつの間にやら全幅の信頼を置かれる存在となりつつある忠犬、千代ちゃん。そんな千代ちゃんも、巻が進むごとに野崎くんになくてはならない存在と言うのか、特別な存在に薄っすらなり始めているのを感じて心の中でグッと拳を握ってヨシッ！と千代ちゃんを応援してしまいます。

野崎くんも千代ちゃんならまんざらではないだろうと、ベタ上手だし…と微笑ましく見守っています。そこへ残念なイケメンみこりんが加わると、もういっそ女子会状態で笑えちゃって、更にほっこり感が増して大好きな組み合わせです。この漫画に出てくる登場人物が皆それぞれに魅力と癒しのパワーを物凄く持っていて、安心して読めてしまいますね。

小さな先輩と学園の王子！

演劇部部長で、野崎くんの漫画の背景担当、堀ちゃん先輩と学園の王子様で堀ちゃん大好きイケメン鹿島くん(女)！個人的には野崎くんと千代ちゃんに負けないくらい大好きなキャラであり組み合わせです。

鹿島くんが可愛くて仕方なくって、手厳しい堀ちゃん先輩がもう微笑ましいやら可愛いやらで何やかんやで、私個人としては１番好きなキャラです。鹿島くんが演技の幅で切ない感情の表現力を高めるべく野崎くんと千代ちゃんに相談した結果、堀先輩と話さないという任務を課せられてしまい、しばらく堀ちゃんを避けるというエピソードがありましたが、それがバレた後の堀ちゃんの反応がもう、鹿島くん可愛がられてるなあ～愛されてるな～と幸せな気持ちになりました。

しかも演劇部全員に！最新刊では更により浮彫になりますが、堀ちゃん含め演劇部は全員、鹿島くんの親というか親バカなので、そこも素敵な部分です。それぞれのキャラ同士が必ず誰かしらから愛を持って接せられているので、読んでいて何と平和な気持ちになるのかと、ちょっと心が疲れてクスリと笑いたい時には持って来いの漫画です。

破天荒迷惑少女、結月と真面目でちょっとおバカな若くん、どうなる！？

結月ちゃんと若くんの組み合わせも見逃せませんよね。恋愛ネタが苦手で、小学生の男の子がそのまま大きくなった様な女の子瀬尾結月ちゃんは千代ちゃんのお友達と言う事もあり、小悪魔エピソードで野崎くんを翻弄する千代ちゃんの参考モデルになったり、野崎くんの漫画の「雨の日に傘を差し出す格好良い渡し方」の参考にされたりと、主役たちにも大きな影響があるとても濃い存在です。

一方、若松くんはそんな男前でがさつな結月に振り回されつつ、結局お世話係りになってしまう面倒見のよい良い後輩ですが、少女漫画を参考にしたりとちょっと斜め上の発想や行動が目立つ面白いキャラです。

そんな2人の関係に大きく変化を及ぼすであろう、ローレライの正体は果たしていつバレてしまうのかと、全然ハラハラはしませんが、正直めちゃくちゃ楽しみです。

次の巻がいつ出るのか常に楽しみで仕方がない、この漫画は私の癒しのサプリメントです。