RAVEのレビュー
個性的なキャラクター達
漫画には欠かせないキャラクター達が個性的でいいと思います。キャラ一人一人にちゃんとした背景と得意分野が分かれているため、被ったキャラクターは存在せず、似たようなキャラクターであってもちゃんとした差別化が図れてていいと思います。なかでも、作中に登場するプルーというキャラクターが私のオススメです。「プーン」という言葉しか話せない変わった生き物ですが、随所随所でしっかりと感情が伝わってきます。
重いストーリー性と伏線
他の作品で作者が実はギャグ漫画を描きたいと言ってましたが、この作品の内容は二国間の戦争、並行世界、過去へのタイムスリップの組み合わせにより重いストーリーとなっています。ファンタジーのバトルものなので爽快感はありますが、テーマが重いため人を選ぶ作品だと思います。特に、最後の戦いでヒロインのエリーが主人公ハルに対してエーテリオンと言う大技を泣きながら撃つシーンは苦手な人には受け付けられないかもしれません。そして、何より伏線が色んな所に散りばめられていて読んでいて飽きません。一回通しで読んでから伏線などを気にしながら読んでいくとちょっとしたところや何気ない会話に伏線があったりします。特に大陸上陸直後に主人公たちが出会った骸骨の守り人らしき人物を発見するところは、今思い出してもすごい感動を覚えます。
バトルの魅せ方
一般的なバトル漫画と違って1対1ではなく多対一でのバトルが多いです。基本的に敵が強すぎるために主人公たちが力を合わせながら戦い抜いていくところが、私的には一番好きなところです。どうしても、1対1だと派手さはありますが、結局最後らへんになってくると必殺技の連発のワンパターンになって飽きてきてしまいます。その点、多対一の場合は仲間同士で協力するため、その時々のパーティーによって戦い方そのものも変わってくるので見ていて飽きません。特にvs四天魔王の絶望のジェロ戦の魔法使いたちの満身創痍で戦っていく姿に感動しました。
まとめ
RAVE事態内容が難しいため、今お書きになられているFAIRY TAILと比べて大人向けに書かれている作品のような感じがしました。ですが、重いストーリーだからこそキャラクター達が生き生きしていると同時に、バトルも際立つものだと思います。最後になりますが、私はこのRAVEという作品に出合えたことに感謝しています。これからも私の中で生き続ける漫画の一つだと思います。
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