隠れた名作発見 - コイ☆セントの感想

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アニメレビュー数 2,474件

コイ☆セント

4.454.45
映像
4.25
ストーリー
4.00
キャラクター
4.25
声優
4.50
音楽
4.75
感想数
2
観た人
2

隠れた名作発見

4.54.5
映像
4.5
ストーリー
4.0
キャラクター
4.5
声優
4.0
音楽
4.5

目次

「コイ☆セント」恋せんとって事で。

ダブルミーニングじゃなくてチリプルミーニングなタイトルのオリジナルアニメーション映画です。遷都された未来の奈良のストーリーだったんで正直想像していた学園いちゃいちゃラボコメディーと全く違っていい意味で期待を見事に裏切られてしまいました。しかもスタジオジブリに負けず劣らずな映像クオリティと作画ばりで、ただたった30分しかないんですよ。それなのにまるで映画一本分くらいのボリュームというか展開が繰り広げられて、ドラマ、コメディー、アクション、バトルも入っていて驚かされました。街おこし的な意味を持ったアニメ作品だったんでしょうかねえ。でもそういうことを考えなくても十二分に面白かったです。ここまでのクオリティでやってくれるのならですね。

音楽もジャパニーズテイストがふんだんに盛り込まれていて高級感がありました

遷都2000年祭実行委員会という時代に特化した企画だったようですね。この短時間でオープニングテーマやエンディングテーマはポップで楽曲的にも非常に優れていてしかも日本民謡的な壮大な挿入歌「柿本人麻呂歌」まで入っていましたので映像だけでなく音の部分でもかなりの力の入れようでしたね。古き良き日本とスーパーテクノロジーな美少女ロボットが出て来ますし、音楽も同様にクラシカルな良質さとモダンが交互に紡ぎ合わされてお見事といった感じだと思いました。

キャラクターが相当個性的で記憶に残ります

主人公のシンイチ(声優が小野賢章さん、ハリーポッターの吹き替えの方)がかなりヘビーなガチ方言を使うので奈良に住んでいる人達ってこんな言葉づかいしていたっけ?と思いましたがシンイチは修学旅行生として訪れたんでどこか別の地方で使われて言う言葉なんだろうとは思います。トトという作中HR-F12とも呼ばれているロボット美少女がヒロインですがこの主人公のシンイチと色々と展開していきます。恋をするのは人間では当たり前に可能といえば可能ことなんですがそれをロボットがするってだけでまた1つの物語が生まれてしまうってところがロボットのまた別の部位での可能性ですよね。声優は寿美菜子さんで主題歌も歌ってしまっているしかもなかなかの歌唱力の持ち主で主題歌を十分支える技能があるなあと思いました。トトを作った人物は老女で二人の息子のような子分を抱えているんですが寺にある仏像などを操作して戦うとか掟破りだなと思い、大仏さえもロボット化していたのでこんなことまでしていいのかと思いましたがまあ破壊してませんので。

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日本の歴史を詰め込んだ作品

制作された背景当作品は、平城遷都1300年記念を祝うものとして制作された背景があります。しかし、アニメ自体のクオリティーは雑であるように感じられるのです。ただ、よく観察してみると、一般的なアニメ作品と、手間がかけられている箇所が違うことに気付くことができます。まずは、登場人物はCGアニメーションで描かれ、比較的に、手間をかけられていないと考えられるのです。映像の中で動きがあり、目立つのは、やはり登場人物の存在なのです。そのことから、アニメ作品のクオリティーとしては雑であること感じさせるのです。しかし、一般的なアニメ作品と違うところに注力されていることに気付くことができました。それは、場面の背景となっている建物や景色です。前述しているように、平城遷都1300年記念として制作されているので、平城京があった奈良という場所を強調したかったのだと考えられます。制作された背景や意図を、制作スタッフの作...この感想を読む

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