とってもラッキーエンジェル伝説
画力を圧倒した内容
正直、画力はまだまだだと思いました。特に格闘シーンとかはパンチやキックの角度などで、もっとうまく描ける人はたくさんいるなぁと思っていましたが、それにも増して主人公北野誠一郎の顔面に反する性格のアメムチがインパクトあって、学習塾の帰りに立ち読みして大爆笑していました。
本当はホラー漫画の方があっているのでは?という絵面でしたが、堅苦しかった制服姿もだんだんと見慣れていきました。また、小磯良子が登場した時には、清純な女性キャラのかけるんだと感心しました。
サブキャラが濃過ぎ
竹久、黒田、小磯パパの3人いれば、おなか一杯といった感じです。彼らがいたからこそ成り立っていた作品であり、多くの笑いを生み出してくれましたね。竹久は、北野君を番格だと勘違いし、挑んでいく様に笑えたし、決着後に異常なまでに忠誠を尽くすあたりが、やはり純粋な少年なんだなぁと感じました。
黒田は、権力力?体裁きどり?な気質で、とりまきには気づかれていながらも口八丁手八丁で人生切り抜けているある意味うらやましいキャラクターでした。ここで確実にいえるのは、喧嘩での戦闘力は最低だというところです。もちろん生来の体格や筋力を最大限活かされていれば、プロレスラー並みの活躍ができたでしょうが、器の小ささで連敗街道突っ走っていましたね。それが、当時の僕には体がでかいだけでは、いけないんだなぁ。チャンスは誰にでもあるのかもしれないと一瞬勘違いさせられたほどでした。
小磯パパは、親バカで、娘を溺愛する典型的な父で、僕も娘が美しく生まれたらこうなってしまうのかなぁとドキドキしました。
最終的には、これらのサブキャラ達がみんなで協力し合って北野軍団を形成していく様をみるのは、少年の心がビンビンだった当時の僕は喜ばしかったです。
やっぱり、どんなにバイオレンスしている漫画でも友情や恋の要素があれば、学生は気になってしまうものですね。思春期を狙った少年誌での掲載に◎です。
叫び声に大爆笑
なんといっても主人公の叫び声、きひゃえいぃぃが頭にこびりついています。この叫び声が出ると、必殺技ではないのに物事が片づけられていく、心が清いだとか、行動が正しいとかではなく、主人公本人は恐怖のあまり発している奇声なのだが、周囲にも連鎖しているのか、あまねく不良達を撃退するのに大活躍でしたね。
怖い顔や奇声などって、こんな使い方があるんだよ。と使用例の取説にも受け取れました。
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