宇宙への第一歩
目次
宇宙へ行くための苦労
宇宙飛行士になる一人の男のストーリーですが本当にロマンがあります。声優もあのアルファ波を安定出力される森本レオ氏ですし神秘系美少女声の弥生みつきさんも出演しています。あのエヴァンゲリオンやトップをねらえのガイナックスという会社が制作しておられたのでマニアックな絵作りもあるんですがSFに特化した演出などがとにかくうまいので単純にかっこよさを堪能することができます。キャラクターデザインも貞本義行氏、作画やエフェクトに庵野秀明氏。しかも本作はどこの国だろうか、この地球上のものとは思えない独特の文化が存在しているようなので(あのリイクニ達が食べていた食べ物とか見たことなくて一種のカルチャーショックを受けました)とかく不思議な気分にさせられます。
あれだけの訓練や労力、技術や金を利用しても宇宙をちょっと近くから眺められた程度の収穫
ただこういった無駄とも思える努力からテクノロジーは徐々に進化していくものだとは思うんですが代償が大きいと思いました。それは実はこの作品自体にも言えることでおそらく実験的な要素が多様されていたので製作費と収入利益が相殺できるまでには至らなかったようですがこの事実はまさに宇宙実験そのものだと思いましたので即時の金銭的利益が全てではない、これによって業界は技術を習得する手助けになるカギをも手に入れたんだと思えます。
音楽、キャスト、マーケティング広報など現代アニメに先駆ける手法をすでに取り入れていた、しかし本作の世界観はアナログ
ニュースキャスター、コメディアン、外国人キャスト起用、海外先行上映、現地取材などかなりプレミア作品路線で制作されていて力の注ぎようは半端なかったはずです。これらを20代前半がメインメンバーのチームでやり遂げたとかなんて早熟なスタッフ達だったんだろうと思いました。設定やらキャラクターやユニフォームのビジュアルデザインから、坂本龍一氏の不安やチャレンジやミステリアスさを彷彿とさせるエンディング主題歌やBGMから、と全てにおいて単純明快にカッコよい!のだと思えるものばかりです。まさにシャープな切れのあるセンスの塊のような。しかし作中の世界のテクノロジー自体はかなり古いものだったりで宇宙事業も意外と手作り感があるんだなあと思ってしまいましたと共にテクノロジーの進化の過程における勢いと政治的思考なども絡んだ無情さによる淘汰やサヴァイバル感。ただ何がどうであれ人間は宇宙を目指さずにはいられない生き物だと思います。
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