おまじないの言葉がもっと笑えるものだったらよかった - スコルピオンの恋まじないの感想

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おまじないの言葉がもっと笑えるものだったらよかった

3.53.5
映像
3.5
脚本
3.5
キャスト
3.5
音楽
3.5
演出
4.0

目次

恋の設定でワクワク

保険調査会社の調査屋ウディはやりて女性新職員ヘレンの持ち込んだ改革でリストラに合おうとしていて、二人はいがみあうが、ある同僚の誕生パーディで、マジシャンのまじないにかかっていしまい、恋に落ちるという設定は夢のようで、とてもワクワクさせられて同化できます。

現実にもどると二人はそれを忘れているんですが、ある夜、ウディはそのマジシャンからまじないの言葉「コンスタンチノープル」で催眠状態にかかり盗みの指令を実行します。それが二回続き、(調査員だから防犯装置の解除もお手の物)、社が外部に雇った調査会社の捜査もあって、ウディは犯人として捕まえられるんです。

おまじないの言葉に工夫が欲しかった

が、なぜ、まじないの言葉が「コンスタンチノープル」なんでしょう。もっと小マシな笑える言葉があったはず。ウディなら思いついたはずと思うのですが。

同様に、ヘレンが催眠にかけられる言葉も「マダガスカル」。もっとなんとかなったのでは?言葉だけで笑わせれるような(例えば「正常位」とか、「腹上死」など)

ウディは、物好きな大富豪の娘シャーリーズの手助けもあって、脱走し、同僚と話し合ううちに、あの夜のまじないが鍵だと知ります。そして犯人逮捕となりるわけで、ラストは、自分の本心をヘレンにうちあけるウディで、ラブストーリーにもどります。ここでいじわるなところがヘレンはまったく相手にせず、社長と苦難の末の新婚旅行に出かけようとしているという展開。ハラハラさせられてよかったですね。

前半部はウディが年をとっているのが気になりましたね。見ているとだんだん慣れてはくるのですが、かたくなに突っ張るヘレンがよかった。またラストでヘレンのおまじないが実は解けていたというのが、同僚の話で我々がわかるというのも、映画的な、ストーリーの結び的には紋切り型なのですが、まあ、よかったです。

最後に軽いどんでん返しがよかった

そのラストで、ウディがまじないの言葉を言うだろうというのはたぶん、見る者誰もが読めたはずですが、まじないが解けていたということで、ヘレンの気持ちがパッと私たちにわかってくるという演出効果(脚本の妙)がいいですね。つまり突っ張っていてなかなか自分から言い出せない。あるいはウディの求婚に素直に応えることができないなどへの対応として。

ただ、同僚の話(まじないがとけている)で終わればいいのに、最後に二人のやりとりで、そのことがばれるというシーンは必要なかったかもしれません。それにしてもシャーリーズ・セロンは色っぽいですね。また、相変わらず作品における音楽センスがいいです。

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