永遠の名作
この作品で大友克洋大先生にはまりまくりファンクラブにまで入ってしまった始末
昔テレビ番組の特番か何かでAKIRAといアニメについて放映されていました。何枚のセル画を使用したのか、制作費は、何カ国語に翻訳されてどの国で出版されたのかなどを説明していまして何かこれすごいな、と思い早速ビデオレンタルしました。そこから圧倒されて原作のマンガを日本語と英語版両方読みまくりました。その挙げ句ファンクラブみたいなものまで見つけて入会しました。表紙は原作者の大友克洋先生の書き下ろしだったのでびっくりしました。そしてゲームまで集めてしまいました。テレビで知った当初はアメコミかなと思っていたんですが純日本産でSFっぽい世界なのに和風の部屋とか設定が普通に出て来てそれをリアルに表現していましてこの作品のキャラクター達に実際会えたらいいのになあ(会いたくないのもいますが)と思いました。
画力が圧倒的でこれを越えるクセのある人がほとんど思いつかない
だからですね、普通のコミックの倍ほどのサイズとボリュームにした上で全6巻という異例のスタイルで発売されたのは。本当に特殊、特別扱いですよ。設定も綿密でまあ子ども向きじゃあありません。しかしこのマンガの情報がWIKIPEDIAにももちろん載っているんですが、例えば主人公の金田。(ネーミングは鉄人8号の金田正太郎のパロディ、パロディ要素があることでさえ違和感を覚えます)「父親は弟の看病疲れで倒れてアルコール依存症を患い、母親は蒸発。父親に扶養能力が無くなったことで、養護施設入りに」とか書かれているんですがアニメにも原作にもこの手の内容は一切出てこなかったので一体ソースはどこですか?他のキャラクターに対してもそうなのですが記述先がどこなのか知りたい限りです。大友氏本人からでしょうか?
今だに実現されないハリウッド映画化
というか別にいいんですが相当長い間闘ってますね。きっちりとまとまった大作なので作りにくいんだと思います。本当は見たくないんですがやっぱりAKIRAをもっと広められるんなら作ってもらってもいいかなと思っています。でもキャラクターの名前、例えば金田がジョンとかみたいな普通な名前になるのはちょっとなあと思ってしまいます。原作を読めば分かりますがここまでの独特で完成された世界をいじるのも相当な作業で最初っから全く別物を作る方が楽だと思いますね。この作品は非道徳的な部分も結構出てくるんですがこれで自分のモラルが下がったとは思いません、超越した何かをこの作品の中で追っているとそういった要素はあくまで世界の排他的な部分としてしか捕らえられなかったので。本質は言葉では説明しきれないパワーがあります。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)