すべてが衝撃!感動大作!!
三国志シリーズにおいて新しい観点くれる
まず主人公を曹操孟徳に設定しているのが斬新すぎます。三国志好きで小説、漫画、アニメ、ゲームもろもろすべて把握しているつもりですが、曹操孟徳はどのシリーズみても大半以上が悪者に近い描写をされております。劉備玄徳や孫堅、孫策、孫権勢力をよく描写することが多いです。しかしながら、この作品では優秀であるからにして他に恨まれ、憎まれ、おびえてこられた曹操孟徳の描写がきれいで、人であって人にない、しかしながら、人よりも人らしいまるで神のような描写に引き込まれます。今までで一番衝撃を受けました。
人間の描写が美化されていない
どの作品でも美化されすぎていると思うことが多々ありますが、この作品では人間が人間らしく描写されています。人間の綺麗な部分(正義感、良心、愛情)のみが描写されているわけではなく、人間の汚い部分、特に性欲や物欲、征服欲、その様々な欲がしっかりと描写されており、またそれを悪いと捉えるのではなく、それがあってこその人間、それがなければ人間ではない、それもまた才能である、それをいかして役立てる、まさに欲こそが人間であると伝えようとしているのではないかと思ってしまいます。
才能があるものはみな平等
日本だけではないと思いますが、日本が特にそうだと感じます。経歴社会、有名大学出ていのか、才能があっても親や経歴、犯罪歴などいろいろなことで人を判断します。しかしながら、ここでの曹操孟徳は才あるものをすべて集め会ってみて登用するシーンがあります。逆に才がないものを役職からさげ、経験ではなく才能ややる気を重んじています。日本のあるべき姿だと思いますし、世界では当たり前になってきています。国を大きく改善できたのも、新しい制度や技巧が発展したのもこの精神があったからです。この作品では才能をすごく重視しています、文章や武力、知力や財力、人脈、すべてにおいて平等だという解釈がとてもすきです。
このアニメ(書籍も含む)を高校時代に出会ったのですが、同級生が男子で70人いたのですが、みんながはまりました。みんなが口をそろえて言っていたことは、こんな三国志に出会ったことがないと、次が気になると言っていました。劉備玄徳の人をひきつける魅力、孫家三代の培ってきた安定と信頼、曹操孟徳の才能。この三人すべての描写がよきも悪きもあり、漫画の世界に引き込まれます。何より、何千年も前の時代にできたことがもっと発達した世界で実現されないさまをあざ笑っているのではないかと思います、この本に出合うことによって自分は人生観が大きくかわり、色んな人のいいところを見つけるのが得意になりました。人間悪いところばかりではないです。曹操孟徳みたいな人が日本の首相になってくれたいいのにと思います。
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