親子のおもい - ファイアー・ドッグ　消防犬デューイの大冒険の感想

少年の心

消防士のパパを持つ少年シェーン。でも火事で同じく消防士で当時隊長だった伯父を亡くしてしまう。最初落ち込み具合からすごく仲良しな伯父さんだったのかなって思ってました。シェーンは難しいテストがあるとすぐにサボってしまったり、ゲームばかりで勉強しない子でした。あるときサボってるのを見つかり逃げているとき、路地でデューイと出会います。迷い犬になっていたデューイが休憩していた建物で火事がおこり、それをパパが助けたことにより一緒に暮らすことになります。スター犬で本当はレックスという名のデューイ！男二人の住処があまりにも汚いので掃除したりしようとしてかわいい！このデューイと暮らすことでシェーンは良い方向に変わっていきます。伯父さんが亡くしてしまった悲しみではなくて、パパじゃなくて良かったと思ってしまったことからくる罪悪感で自分が悪い子だと思ってしまっていたんですね……。大人でもきっとこう思ってしまうことってあると思います。きっと辛かったでしょうね。

父親の心

自分の兄で隊長を亡くしたパパは隊長室を最初使いませんでした。ショーンとの会話も叱っている場面ばかりで、家のシーンではショーンが１人でいることが多かったですね。でもデューイがきたことにより前向きになります。隊長室へと荷物を動かしたところはよくその心理が描写されていると思います。シェーンが放火のことを調べようとし資料を持ち帰り、パソコンを使って分析をするシーンがあります。そこでやっと自分にいっぱいいっぱいでシェーンに目を向けていなかったことを認め、ちゃんと伝えます。そこで息子から本当の気持ちから聞きお互いの心がちゃんとわかったのです。コメディらしくここでデユーイのいびきが聞こえたのは思わずこちらもクスッてなってしまいました(笑)

レックスからデューイへ

映画などで活躍するスター犬のレックス。ひょんなことから迷い犬になってしまい、そのときつけてた映画の小道具の首輪からデューイと名付けられシェーンや消防士たちと生活することになります。このデューイの演技がものすごくかわいくてよかったです！このデューイの活躍とともに親子は良い方向にいくのですが、変わったのがデューイも一緒なのがいいですね。もちろん元の飼い主兼マネージャーも良い人ですが、どちらがより犬らしいかと聞かれたらそれはやはりデューイだと思います。映画の役ではなく本当にヒーローになったデューイはかっこよかったです。