こんな便利な時代だからこそ
ラジオのパーソナリティ
ずっとなりたかった職業
結婚や仕事、いろんな悩みもあったけど
やっと持つことのできた自分の番組が軌道にのってきた頃
妹から「父が倒れた」と連絡が入った。
帰省したときも冷たい態度だった父
母と同じパーソナリティの仕事に反対だった父
きっと父は私の事が嫌いなんだ
そんなふうに思い
音信不通だったこの10年。
父が亡くなり
妹から彼女に渡された一通の手紙
その手紙に書かれていたのは
母がパーソナリティの仕事をしていた時
母を自分だけのものにできないとゆう
愛情からくる嫉妬や悲しみを感じていたこと
そしてその母と同じ職業を志した娘への
彼女を心配ながらも応援する
父から娘への優しい手紙だった。
新しい一歩
初めて知った父の思いを胸に
彼女は自分のラジオ番組で
「引き出しの中のラブレター」
とゆう企画を立ち上げることに。
伝えられずにいる気持ちを
手紙に書いて送ってもらい
彼女が読んでリスナーに届けるとゆう内容。
そして彼女の元に届いた手紙には
沢山の思いが詰まっていた。
シングルマザーを選び子供を育てる女性
将来に悩むショップ店員
進路に迷う学生
笑うことを忘れていた漁師
そんな人々の心の声を
ラジオを通して彼女は届けた。
ぐちゃぐちゃでもいい
綺麗な言葉じゃなくてもいい
言葉にできなかった気持ち
思い出、未来、自分への問い
自分の中で整理しきれない思いや感情
どうしたらいいのかわからなくなった
そんな時には文字にしたり
手紙を書いてはみませんか?
文字を書くということ
家族や恋人、友人
長い時間を共にするほど
「言わなくてもわかるだろう」
そんなふうに思ってしまいがちです。
でも、違うんです。
私の思いは私にしかわからいのです。
誰かにわかってもらいたいなら
相手にきちんと伝えなきゃいけないのです。
近くに居るからこそ
伝わっていない思い
近くに居るからこそ
わかっているだろうとゆう甘え
季節のご挨拶
好きな人への告白
パソコンや携帯、メールで
全てを済ますことのできる時代ですが
文字というのは
その時の感情や気持ちも表しますよね
私自身も何かに迷った時
感情が溢れて収拾がつかなくなった時
そんな時には真っ白な紙に
ひたすら自分の思っていることを書き綴ります。
そうすることで
落ち着いたり、改めて自分の気持ちに気づいたり
次に進もうと思えたり…
面倒くさい、古い
なんて言われればそれまでですが
「形にして伝える」「文字にして残す」
ということの大切さに改めて気付かされ
とても優しい気持ちになれた作品でした。
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