1話完結が魅力のズッコケ3人組
漫画、絵本、アニメ、映画、子供たちに人気の理由とは?
ズッコケ3人組の6年生は、ハチベエ、ハカセ、モーちゃんを中心に描かれた楽しい作品で、小学生には楽しめる要素がたくさんある作品であると思います。3人組のモデルとなったのが、ハチベエは、吉本直志郎。ハカセは作者自身。モーちゃんは広島で本屋をやっている同級生だと言われています。何度もアニメ化されている大人気作品です。私は知りませんでしたが、友人によると、映画化やドラマ化もされているようで、この作品の人気ぶりにかなり驚いていました。それだけ、たくさんの方に見られ、良い評価を受けたからこそ、映画化、ドラマ化、アニメ化されているのでしょう。私も実際に見ていてとても楽しめました。特徴としては、一話完結というかなり見やすい印象を受けましたし、見忘れたとしても次回から話が分からなくなることなどなかったので、小学生や子供には、見やすい展開だったと思います。
クラスメイトのキャラが濃く、受け入れ易く描かれている
小学生らしいクラスの男女間の話や、名前の呼び方などクラスメイトがしっかりキャラクターを持っています。金田 進むという眼鏡をした頭の良い男子のことをハチベエは、”学級委員どまりの男”とからかったりしていました。小学生同士には良く見られる会話の一つです。誰もが経験する小学生時代を思い出させてくれるような場面がたくさんあって懐かしい印象を受けました。彼は真面目な性格ですが、誰にも言えない秘密があって、それは、おねしょをしてしまう癖があるのです。小学6年生でおねしょは、結構珍しいと思います。でも実は私もという方がいたのではないかなと思ってしまいました。給食費を盗まれてしまうという事件が起きた時は、私もクラスでそんなことがあったような思い出があることを思い出しました。小学生時代は、休み時間になると机で必死に漫画を描いたりしていた私は、漫画家になりたいなと考えていた時がありました。この作品にも、高橋ひとみという漫画家を目指している女子がいて何だか自分を見ているような気持ちになり、嬉しかったです。私が高橋ひとみとなり、3人組と一緒にこの作品に出ているような気分で見ていました。小学生が主人公という内容なので、子供には話が頭に入りやすく、ストーリーに出てくる人物も学校の生徒が沢山いてとても楽しいキャラクターが沢山いました。その生徒が、自分の小学生時代と重なり似たような性格の友達が沢山いたので、つい笑ってしまうほどでした。今では考えられないくらい、子供の数が多いということが6年生のクラスの数で分かります。少子化と問題になったりしていますが、正直パッとしなかったけれど、このクラスの数を見て良く分かりました。時代が違うからこそ考えさせられたりすることが沢山あるんだということに気づきました。年代的には前の作品ですが、現代の子供が見たら新しい発見があったり、今と変わらない点を発見したり、楽しめるでしょう。昔はあんなに学校ではが賑やかだったのに、今では1クラスしかない学年が多いことが信じられませんでした。どうして子供は減ってしまったのでしょうか。少子化問題はこれからも考えなくてはならない難しい問題であると、ズッコケ3人組やその同級生を見ていて感じました。
言葉の意味を正しく使おう
一つ気になった点がありました。それは、3人組のクラスメイトでクラスで1番頭の良い男子、新庄 則夫の父についてです。作品の中で、彼は病弱が理由であまり働くことが出来ないとされていましたが、”ズッコケ(秘)大作戦”では、新庄の父のを”グータラ”という風に表現しています。これは何故でしょうか。特に理由はないのでしょうか。こんなことを気にする私の方がおかしいのでしょうか。しかし私はこのような言葉が気になってしまう方なのです。まず、病弱という言葉は、体が弱いため病気がちで、働きたくても働くことが出来ないという意味になります。決して働きたくないという訳でありませんし、思うように体がが動かないのだろうと想像出来ます。反対に、”グータラ”という言葉ですが、怠けている人を指す、と大人なら誰でもわかるでしょう。働きたくないという気持ちが態度からもしっかりと読み取れるということです。全く違う意味を示すのに、なぜこのような言葉を使ったのかが私には分かりません。病弱が正しいのなら、グータラという言葉は間違っています。グータラが正しいのなら、病弱という言葉は間違っています。変な誤解が生まれてしまうので、注意して表現して欲しいと感じました。ましてグータラという言葉の意味を知っている子供が見たら面白がって、病弱よりもグータラという言葉を信じて面白がってしまう子供がいるかもしれません。作品は大人よりも子供向けだと思います。見ている子供が間違った言葉の意味の捉え方をしてしまったら、大人の責任になります。正しい言葉を使い、子供たちに人気の高いアニメであるように願います。
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