山口百恵さんの大人っぼさが好きでした
赤い絆は、私が小学6年生の時のドラマでした。リアルタイムの放送は30年以上前でした。当時、子供ながらに大人っぽい山口百恵さんに魅力を感じて、食い入るように見ていたのを思い出します。山口百恵さんの相手役は国広富之さんでした。国広さんは今はサスペンスドラマの悪役などを演じておられますが、赤い絆の時はこんなに優しくて素敵な男性を演じていたんですね。百恵さんは、赤いシリーズでは健気で、家族思いの女性を演じていますが、赤い絆ではその要素がより強調されていました。百恵さん演じる小島恵子は異父姉弟の洋一の罪を被ったり、実母に頼まれると嫌と言えず、嫁ぎ先の志摩家の密談を実母に教えたりします。とにかく、自分のことより家族や周りの人のことを優先して思う健気な姿に心を動かされました。赤いシリーズでは、必ず1人百恵さんに辛くあたるいびり役がいるのですが、それが赤い絆では真屋順子さん演じる姑でした。実母が赤線の女だった為に、嫁ぎ先の姑から、いつも「赤線の女の子供ですものね」と執拗ないじめを受けていて、信夫との結婚を反対されていました。私は子供ながらに、「大人になると、こんなに辛いことばかりあるのかな。大人ってしんどいな」と思いながら見ていました。真屋さんは欽どこの優しいイメージが強いので、とても意外でした。そんななか、恵子を支える優しい信夫にとても魅力を感じました。赤い絆では恵子の実父は悪役で、高橋昌也さん演じる清川という男でしたが、数々の策略をねって恵子や恵子の実母を苦しめるので、私はいつも「この男さえいなかったら、みんな幸せなのに」とはがゆい思いで見ていました。連続ドラマの赤いシリーズとしては百恵さん主演最後の作品だけに、とても印象深い作品でした。
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