楽しみ方が難しい。
2008年TBS系金曜ドラマ。
原作は東野圭吾の同名小説。
ドラマの脚本は宮藤官九郎が手掛けた。
出演は嵐の二宮和也、関ジャニ∞の錦戸亮、戸田恵梨香。
幼い頃、流星を見に行った日に両親を殺害された三人兄妹。大人になった彼らは詐欺を繰り返しているが、ある日両親を殺害したと思われる人物を見かけ……。
このドラマはストーリーは原作をなぞらえているのだが、原作とは雰囲気がかなり異なるのが、東野圭吾作品ファンとしては残念だ。完全に宮藤官九郎の世界観となっていて、原作ファンにはとても楽しめるものではない。悪ふざけが過ぎるのだ。逆にいうと宮藤官九郎作品ファンにはウケルのかもしれないが……。
そして主人公の三人兄妹がとても違和感がある。二宮和也と錦戸亮の組み合わせが、どうもしっくりこない。そして二宮が長男、錦戸が次男という設定が、不自然だ。ジャニーズの中でも演技力のある二人だが、幼い表情も負に働き、二宮はどうも年上感が出せていない。実力派なだけにこのドラマに関しては、残念感が漂う。
戸田恵梨香はかわいらしさで勝負。紅一点として華やぐが、いまひとつインパクトに欠けるのが残念。
ドラマとしての魅力を感じられない。笑いをとりたいのか、まじめなのか、はっきりせず曖昧さが居心地悪い。楽しみ方が難しい作品となってしまっている。- あなたも感想を書いてみませんか?
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