己の立場と生き方
アニメの世界だけに現実離れした設定ではあるというのが第一印象でした
ミツバチの世界にそういう親子関係が存在するのかなという不思議
女王蜂の存在は知っていても途中その座を奪われる事があるのかという事柄
ですがこのお話しはそういう生体よりもストーリーの内容に注目してほしいと作られたものだと感じます。
この時代のアニメは伝えたい物が明確であったと思います。
小説ですと文から己の頭で映像を想像していくので人によって違う現象がおきますが
アニメですと視覚からも捉えられるのでその時の状況やキャラクターの心境がより明確に伝わってきます。
女王としての立場、わが子がそこにいるのにという母親の立場
母親が見たら心痛むシーンであると思われます。
本来なら王子という立場で周りから守られていたのに放浪の旅をする事となったハッチ
途中何回も合えたかもしれないと言う場面がありせつなくなります。
危機に瀕する事はあっても頑張る姿に自分も頑張ろうと勇気を与えられるのは
物語の力だなと感じます。
再会できた後の物語が少し急でせつなく感じます
家族幸せを奪ったのがまさかの配下の者でありその座を奪っておきながら
危機になると狼狽えるのみ、まさにその座に相応しくない者と分かる描かれ方です。
元女王であって力づくで奪われたのに子供達と生きるよりも一族の未来を選んだその行動と最後は
この母親はやはり女王ハチとしてふさわしいものであったんだなと感じ、
それをこれから残されたものは痛感させられるのだろうなと思いました。
上に立つものは自分の為だけではないその全体を考えて己を律して行動する時も時になくてはならない
それを己で示した姿は子供も見るアニメであっても言葉になりませんでした。
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