昆虫物語 みなしごハッチの評価
昆虫物語 みなしごハッチについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際にアニメを観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
昆虫物語 みなしごハッチの感想
子どもたちの情操を養う役割を担った作品
メルヘンアニメとは言うけれど本作品はタツノコプロのメルヘンアニメ代表作と称されている。メルヘンというとほのぼのとした印象を受けるが、本作品はその肩書に似合わず非常に厳しいストーリーが展開されていく。主人公や登場する昆虫たちが幾度となく死と隣り合わせの出来事に遭遇していき、命を落とす場面も数多く描かれている。しかし子供たちの情操を養うとても良い作品である。ここではそのことを考察していく。 ストレートな表現まず、タイトルに「みなしご」という言葉が使われていることである。本放送の1970年代当時はそれほど意識されていなかったかもしれないが、今ではこの言葉は差別用語として使われなくなってしまった。その証拠に、2010年に公開されたハッチの映画のタイトルは「みつばちハッチ」となっている。また、差別を連想する言葉についても当時はこの作品に限らずストレートに発せられており、再放送時にはその部分の音声...この感想を読む