友情物語
原作はアメリカのSF小説
何度も映画化、ドラマ化されている不朽の名作。
2015年TBS系で金曜10時~放送された。
知的障害がある28歳の青年が脳手術によって知能が高まり、そこから起こる葛藤や苦悩を描く。しかし今回のドラマは、知的障害がある青年と、その仲間とのヒューマンドラマ、といったほうがピンとくるように思う。
山下智久演じる白鳥咲人の純粋さが輝かしい。その咲人を支える仕事仲間の柳川(窪田正孝)と檜山(工藤阿須賀)がとても印象的だ。それぞれに抱えた問題、やるせなさから、時として咲人を利用したり、ぶつかったりもするのだが、いつも最後には仲がいい姿を見せてくれる。この三人がドラマの中心となり、原作とは異なる友情物語を完成させている。そこがこのドラマの魅力といえると思う。
特に窪田正孝がいい。柳川隆一というキャラクターを奥深くまで理解して演じていることがよくわかる。本気モード、おしゃらけモード、本当は優しい一面もありますモード……すべてがくまなくミックスされたとても親しみやすい柳川というキャラクターを作り上げている。舞台が現代日本となっているのでとても世界に入っていきやすい。原作や映画と比べてみるのも楽しみのひとつとなりえそうだ。
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