人権は尊重されるべき - アルジャーノンに花束をの感想

理解が深まるドラマレビューサイト

ドラマレビュー数 1,147件

アルジャーノンに花束を

5.005.00
映像
4.75
脚本
4.75
キャスト
5.00
音楽
4.75
演出
4.75
感想数
2
観た人
7

人権は尊重されるべき

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

大好きなドラマの一つです!

人権、福祉目線からも深いテーマだと思います。

主人公は障害者としてこの世に生まれたけれど、母親はその事実を受け入れられず、健常者である妹ばかりを大事にしてしまう。

でも、障害者だと自覚していない本人は、なぜ母親に冷たくされるのか分からない、もっと褒めてほしい、もっと愛してほしいと切実に願う。

私は福祉大学出身なので、そういった事案をいくつも学んできました。

やはり、このドラマにもあるように、現実でも、障害者の親は常に葛藤の毎日です。

周りとは違う、うまくいかない。

もちろん親も子も誰も悪くないのに、周りとの差がどうしてもプレッシャーになる。

うちの子は普通じゃないんだって思う親が多いのが事実です。

そうじゃなくって、福祉の観点からすれば、この子はこういうことをするのがただ苦手なだけ、そう思うように促しています。

しかし、実際には本当に難しい問題ですよね。

親元を離れたとしても、まだまだ障害者理解に苦しむ社会環境は多く存在しますし。

障害者=危ない、そう感じてる方も多いかと思います。

でも関わりを通せば、いかにそういった方々も純粋で普通の健常者と変わらないということが、分かってもらえるはずなのですが。

ある男の子は大人になるまで、自分の父親が障害者とは気付かなかった、そういった事例も存在します。

なぜなら、生まれた時からそれが当たり前だから。

それが当たり前の父親の姿だった彼にとっては、父親は健常者そのものです。

まだまだ障害者に対する社会の受け皿は、大きくしなきゃいけませんよね。

誰かの常識とまた別の誰かの常識はイコールではない。

人の気持ちは、誰のものでもないし、誰も傷つかしてはいけないし、誰も傷ついてはいけない。

常に人権は尊重されるべきだと思います。

そんな深いテーマがこの作品の中には感じられました。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

友情物語

原作はアメリカのSF小説何度も映画化、ドラマ化されている不朽の名作。2015年TBS系で金曜10時~放送された。知的障害がある28歳の青年が脳手術によって知能が高まり、そこから起こる葛藤や苦悩を描く。しかし今回のドラマは、知的障害がある青年と、その仲間とのヒューマンドラマ、といったほうがピンとくるように思う。山下智久演じる白鳥咲人の純粋さが輝かしい。その咲人を支える仕事仲間の柳川(窪田正孝)と檜山(工藤阿須賀)がとても印象的だ。それぞれに抱えた問題、やるせなさから、時として咲人を利用したり、ぶつかったりもするのだが、いつも最後には仲がいい姿を見せてくれる。この三人がドラマの中心となり、原作とは異なる友情物語を完成させている。そこがこのドラマの魅力といえると思う。特に窪田正孝がいい。柳川隆一というキャラクターを奥深くまで理解して演じていることがよくわかる。本気モード、おしゃらけモード、本当は...この感想を読む

5.05.0
  • ayaaya
  • 78view
  • 517文字

関連するタグ

アルジャーノンに花束をを観た人はこんなドラマも観ています

アルジャーノンに花束をが好きな人におすすめのドラマ

ページの先頭へ