人権は尊重されるべき
大好きなドラマの一つです!
人権、福祉目線からも深いテーマだと思います。
主人公は障害者としてこの世に生まれたけれど、母親はその事実を受け入れられず、健常者である妹ばかりを大事にしてしまう。
でも、障害者だと自覚していない本人は、なぜ母親に冷たくされるのか分からない、もっと褒めてほしい、もっと愛してほしいと切実に願う。
私は福祉大学出身なので、そういった事案をいくつも学んできました。
やはり、このドラマにもあるように、現実でも、障害者の親は常に葛藤の毎日です。
周りとは違う、うまくいかない。
もちろん親も子も誰も悪くないのに、周りとの差がどうしてもプレッシャーになる。
うちの子は普通じゃないんだって思う親が多いのが事実です。
そうじゃなくって、福祉の観点からすれば、この子はこういうことをするのがただ苦手なだけ、そう思うように促しています。
しかし、実際には本当に難しい問題ですよね。
親元を離れたとしても、まだまだ障害者理解に苦しむ社会環境は多く存在しますし。
障害者=危ない、そう感じてる方も多いかと思います。
でも関わりを通せば、いかにそういった方々も純粋で普通の健常者と変わらないということが、分かってもらえるはずなのですが。
ある男の子は大人になるまで、自分の父親が障害者とは気付かなかった、そういった事例も存在します。
なぜなら、生まれた時からそれが当たり前だから。
それが当たり前の父親の姿だった彼にとっては、父親は健常者そのものです。
まだまだ障害者に対する社会の受け皿は、大きくしなきゃいけませんよね。
誰かの常識とまた別の誰かの常識はイコールではない。
人の気持ちは、誰のものでもないし、誰も傷つかしてはいけないし、誰も傷ついてはいけない。
常に人権は尊重されるべきだと思います。
そんな深いテーマがこの作品の中には感じられました。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)