音楽映画って。。 - TOKYO TRIBEの感想

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TOKYO TRIBE

2.502.50
映像
2.00
脚本
2.50
キャスト
2.50
音楽
2.00
演出
3.00
感想数
1
観た人
1

音楽映画って。。

2.52.5
映像
2.0
脚本
2.5
キャスト
2.5
音楽
2.0
演出
3.0

この作品の原作は僕が高校生の頃にファッション雑誌で連載していた井上三太の漫画の映画化作品です。井上三太の漫画はこの作品以外、僕の中では面白く無いと思っています。逆に言えば、この作品だけは面白いのです。

そして監督が鬼才、園子温。園子温の作品は何本か観ました。面白かったのは「愛のむきだし」と「地獄でなぜ悪い」ぐらいで、初期の頃の作品は世界観はあれど、狂気的な感じや、難しさを押し出しすぎていてきらいでした。

正直観るかどうか悩みましたが、自分がヒップホップが好きだし、井上三太×園子温の作品がどんな風になるのかと観てみました!!

ここで読まれる方はストーリーを知っていると思うのであらすじは端折ります。

僕の主観だけでこの作品の事を評価させていただきます。

ストーリーテーラー役の染谷将太は良かったです。作品の冒頭からのラップも上手いし、彼の演技で映画の世界に引き込まれたことは間違いありません。

ストーリーは東京の各地域のワルどもが抗争を繰り広げるとこや、ムサシノSARUのラブ&ピースなところが漫画同様うまく描かれていたと思います。

名だたるラッパーも出演していてヒップホップ好きな方なら面白いのかな?と思います。

なぜ面白いのかな?と言ってしまったのかと言うと、リアルにラップやられている方のラップと、役者でラップをやる方の間にあまりにもラップのスキルの差があると思ったからです。

自分はヒップホップ好きって程度ですが、周りにヒップホップをやっている友達がいて、その方達がこの作品を観ていないというのが現状です。

話はずれますが、自分は20歳頃パンクのバンドをやっていました。世の中の方が想像するパンクはセックスピストルズみたいなのだと思います。それならそれでいいんです。

何が良く無いかと言うと。NANAって映画ありますよね、あれって自分からすると本当にダサいんです。原作でのパンクバンド感は映画では何も反映されてない!なぜならNANAが劇中で歌う曲をなぜビジュアル系のバンドに作らせたのか。。そこがリアルな方々に支持を受けない理由なのです。日本には名だたるパンクバンドはいます。原作者や映画のプロデューサーはそれで良かったのでしょうか?あんな感じでパンクとはNANAみたいな感じなんだと観た方に伝われば違うのでは無いのかと思うわけです。

NANA同様、本作もヒップホップがこれだとなってしまっては良く無い作品になってしまうのです。

海外の映画を観ても音楽映画はやはりリアリティが無いのです。

音楽映画を作るならリアルにそのジャンルの音楽をやっている方に納得してもらえる映画を撮るべきだと思います。

映画目線で観れば面白いです。ただ、ヒップホップ目線で観ると面白く無いと思います。

せっかくの原作、鬼才園子温。完全に上手く化学反応を起こせなかった作品だと思います。

ストーリーのオチも何だかな〜?って感じでしたし。

これはオススメできない映画の1本です!

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