演出は盛大!ストーリーは小さめ!アイアンマン2
作アイアンマンに関しては、ここ最近のアメコミ映画の1作目にありがちなテンプレ通りの展開だった。大体2作目になると自己紹介的な展開もなくなり、本来あるキャラクターの持ち味が発揮され魅力的な作品に生まれ変わる。しかし今回の作品に関しては何とも魅力に欠ける展開が多かった印象が強い。前作の様に直接的な因縁関係は無く、父親同士の因縁を受け継いだ息子が、一方的に主人公に復讐を始めるのだ。壮大なパワーを持った主人公達が活躍するアメコミワールドの中でも、非常に小さい理由で展開されるのが、今作アイアンマン2である。ヴィランに関しても他コミックに登場するような魅力のあるキャラは一切登場しない。上半身裸の親父がブンブンとヒートロッドの様な武器を振り回すのである。上半身裸の親父に対し躊躇なく攻撃を行う主人公だが、親父のスーツには身体機能を上げる効果があるのか?と疑ってしまうタフネスを見せる。私はそんな姿や展開を見ていたら開始早々冷めてしまったのだ。後半に登場する完成品のスーツに関しても、グッズ売上を一切考えていない造形をしている。この作品の恐ろしい所は、デザイン的に優れたアイアンマンですら第3者の手に渡ると最低のデザインに生まれ変わってしまう。頼むからアイアンマン以外のキャラクターにも他作品の様に魅力的なヴィランを出し欲しいものだ。
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