Nのためにを観て
Nのためにを観て率直に思った感想はとにかく静かでミステリアスなドラマということ。タイトルのNのためにとはどういう意味か最初は分からなかったが、回を追うごとにわかってきた。登場人物全員の名前のイニシャルにNがはいっている。みんながそれぞれのNのために嘘をつき行動していく姿がとても切なく、ときにはどうなるんだろうと興味を与えてくれるドラマ。脚本が湊かなえさんということで始まる前から期待していたドラマだったが期待通りのドラマになっていて、ドラマを見終わった後には本を買いに行き原作を読んでさらに深く理解することができた。榮倉奈々が演じる杉下をはじめとする様々な人間関係が描かれていて、ドラマにコメディ要素は一切なくそれぞれの人物の思いが複雑に交錯しているのでとても頭を使うドラマだった。回によっては何度も見直さないと理解できない時もあっておもしろさを感じることができた。私はあまり静かで悲しさが溢れるドラマはあまり好まないが、このドラマに関してはなぜか観てしまっていた。そんな魅力溢れるドラマになっていた。このドラマで脚本を担当した湊かなえさんのドラマだったり本だったりは大好きなのだがその中でもNのためには1番好きかもしれない。
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