ドラマ「Nのために」ラストの衝撃よりも1話目のインパクトが強い!
最初から原作を知っているわけでもなく、ましてやドラマ化され放送されることも知らずに1話放送時にたまたまチャンネルが合っていて、私はなんの関心もなく携帯をいじりながら見ていたのですが、そんななんの期待もしていない状態から結果から言うと最終回までかかすことなく毎週金曜10時が待ち遠しくなるほどはまりました。
初めは豊かで美しい島で育った榮倉奈々さん演じる杉下希美と窪田正孝さん演じる成瀬慎司が幼なじみで初々しい高校時代が描かれていたのですが(二人とも高校生時代をなんの違和感なく演じてました。まずそこに驚きますが)裕福な家庭で育った希美ちゃんのお父さんのおこす突然の行動で一気に地獄にたたきおとされます。おかげて私はお父さん役だった光石研さんの印象が強すぎてそこから別の作品で見かけても希美ちゃんのお父さんにしか見えなくなりました。さらに怖かったのは山本未来さん演じるお母さんですが・・・セレブママから一気に転落してどんなに娘に泣かれても高価な化粧品を買ったりカードをきって買い物しまくる姿はまさにホラーです。最後このお母さんは再婚してまともになるのですが、本当にもう大丈夫なの?また豹変するんじゃないか?とハラハラしてました。成瀬くんも島で立派な料亭の息子に生まれ親父の跡を継ぐと周囲から期待されていたけど、経営不振から店を畳むことに・・さらに土地は希美のお父さんに買収されちゃうし・・もうかわいそすぎて後半の東京編の事件につながる二人の絆の強さの原点を理由づけには十分すぎるほどでした。まあこのぐらいの濃さがないとそのあとの物語がうすっぺらくなってしまうのでさすがは原作者の湊かなえさんの力だと思いました。
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