誰しもが愛情と哀しみを持っている
高校生から20代までを演じきった榮倉奈々さんはすごい!けど、ちょっとムリがあるかな??とは思いつつ、素晴らしいドラマだと思います。
放送中は早く次回が見たい!!と夢中になったし、放送が終わってからもアレはどういうことだっけ…と思い出してしまいます。
原作が湊かなえさんということで、ちょっと重いミステリーなんだろうなと思ってましたが、主人公ののぞみの明るくて前向きなキャラクターや、ユーモアのあるシーンもありました。
けれどやはり印象的なのは、登場人物たちが各々に持っている影でした。
なおこの異常な愛情、西崎のトラウマ、安藤の嫉妬、それが交錯する事件当時のシーンはドキドキものでした。そして同時に全員が誰かのために、愛するNのために、行動していたという造りがすごいなーと思います。
ドロドロしたものが渦巻いているはずなのに、どこか美しいように見える、そんなシーンでした。
一視聴者として、のぞみが幸せになることを切に願っていたのですが、なんと不治の病…。
でもこのクダリがあるから、母との関係の修復に繋がるんですよね。そして、ふるさとに戻ることができて、のぞみはやっぱり幸せだったのかな。残された安藤は幸せなのかな。
残される成瀬は幸せなのかな。
と、やはり今も気になる傑作ドラマだと思います。
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