サクセスストーリー
この映画は実話を基にしたサクセスストーリーであり、観ているこちらもいつの間にか応援してしまうような魅力的な映画である。
裕福な家庭に引き取られる黒人青年マイケルは、ただ引き取られたから人生が成功したのではない。彼の人生を変えたいという思い、そして努力、また、リー・アンの家族全員に対する感謝の気持ちが彼を成功に導いたのだと思った。彼の素晴らしい人格なくしてこのサクセスストーリーは完成しなかったと強く感じた。
また、リー・アンの家族もなんと素晴らしい家族なのだろうと感動してしまった。
サンドラブロック演じる裕福な家庭のリー・アンはお金持ちなのに全然いやらしさを感じないのだ。それはサンドラブロックが彼女の私利私欲のない爽やかな性格をうまく表現しているからだと思った。
夫のショーンは穏やかな性格で、彼の言葉の中に「タマネギを向くようにだぞ」と言うのがあったのだが、焦らずゆっくり歩んでいこう、ということを表しているのだと思う。
子供達も、黒人を引き取った家族として同級生から嫌味を言われるのだが、次第に彼らも強くなり、社会の偏見など気にしなくなる。それは、父や母のマイケルに対するあたたかい気持ちを間近で見て育ち、また、マイケルの人柄の良さから自分達も強くならねば、と学んだのではないだろうか。
とにかく登場人物の人柄の良さに、「しあわせの隠れ場所」とはそういう人の心にあるのではないかと感じた映画だった。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)