可愛いだけじゃない!
朝アニメでこの声優陣!!
しゅごキャラ!が放送されていた当時は、「なかよし」の時点でドハマりしていて、
それがアニメ化となったら見るしかないでしょ!!という年齢で声優の知識が皆無だったわけですが
改めて見ると声優さんがすごい!!
今や深夜をメインに人気のある声優陣が、朝からそろっていたわけです!!
主人公・あむ役の伊藤かな恵さんは、これを期に有名になったと言ってもいい新人声優でしたが
イクト役には中村悠一さん、ラン役は阿澄佳奈さん、スゥ役は豊崎愛生さん!!
なによりアイドルで、キャラソンもすごかった、ほしな歌唄役には水樹奈々さんが出演されているんですね!
私も、私の友達も、クールでミステリアスな雰囲気漂う歌唄ちゃんファンが多かったものです。
毎朝楽しみに見ていましたが、今思うと朝からこんな豪華な声優陣を使ったアニメって他にないんじゃないですかね??
デザイン力が高い
小学生向けの少女漫画でも主人公などメインキャラクターは中学生以上であることが多いですが
このアニメのメインキャラクターは小学生が多いです。
でも制服を着て学校に通っているんです!!しかもチェック柄のこれまたおしゃれな制服!!
更にガーディアンにもなれば、制服以上にチェックを主張するケープを身にまとってます。
なんという存在感・・・!
もちろん服装だけではなく持ち物にも個性があってキャラクターにぴったりなデザインになっているんです。
そしてなによりキャラクターのデザインが素晴らしい!
少女漫画特有の大きな目ときらきらした雰囲気がすくないのも特徴だと思いますが、
誰が見てもイケメンなイクトや、美少年な王子様的存在の唯世君、大和撫子という言葉がぴったりに合う撫子、
小学生向けということもあり、見た目と性格がほぼ一致します。(それが悩みになっているキャラもいますが)
そしてこのアニメになくてはならない存在、しゅごキャラのデザインです。
2頭身のキャラクターですが服装や能力の設定はしっかりされています。
それもそのはず、キャラなりしたときにはそのしゅごキャラを元にした格好に変身しますから!!
しゅごキャラの数だけキャラなりした時の衣装デザインが必要じゃん!!と単純に思いがちですが
最後の方、衝撃的だったとは思いますが、持ち主以外でもフィーリングが合えばしゅごキャラとの変身が可能なわけです!
そして、しゅごキャラは一緒でも、変身する人物が違えば衣装が違うため個性が出て更に魅力的になります!
あむのしゅごキャラであるダイヤが登場したときには、あむを拒否して歌唄とキャラなりした時の事を覚えていますか?
そのときの衣装は黒×黄をイメージカラーにして網タイツというセクシーなデザインになっていますが、
持ち主のあむとキャラなりしたときには白×黄をイメージカラーにした可愛らしいデザインになっています。
つまり、孵化したしゅごキャラの数=キャラなりする数ではないため、すごい量のデザインが必要になってきますが
それを全て子供も大人も可愛い、またはカッコいいと思えるデザインなのが素晴らしいところです。
「なりたい自分」
キャラの可愛さで忘れてしまいそうですが、これは子供の夢を守ると言う壮大なテーマがあります。
主人公のようにたまごが孵化してしゅごキャラが生まれるとキャラなりやキャラチェンジができて
学校ではガーディアンに所属しますが、
ほとんどが心の中にしまったまま孵化はしません。
そして持ち主が悩みをかかえたりすると、黒いたまご「×たま」として現れ、
更に酷いと×たまの状態で孵化し×キャラになってしまいます。
×キャラとして孵化まですると浄化して元に戻すのが×たまより困難になってしまいます。
まず、×たまの発生原因が持ち主の悩みと書きましたが、もう一つ方法がありまして
それがむりやり心から抜き出すというものなんです。
抜き出す方法はさまざまで、イクトのバイオリンや歌唄の歌などが多く使われていましたが
この悪役の背景には人間の欲望がありましたよね。
そう、なんでも願いが叶うとされているあのたまご「エンブリオ」です。
みんな我が願いを叶えようと人の心から卵を抜き取ってエンブリオを探していました。
ここに人間の汚い所が描かれているんです。
人の夢はどうなってもいいから自分の願いを叶えようとする人がいる。
言ってしまえばこれがストーリーの始まりみたいなものです。
二階堂先生は先生なのにも関わらず、子供の夢に対して「そんな夢、一握りの人しか叶わない」と言っています。
イクトや歌唄は人の心のたまごを×たまにしたりしていましたが、人の夢を馬鹿にしたりはしていませんでした。
そこに大人と子供の差が出てきているのです。
大人になってから子供のころの夢が叶わなかったことを思い出して、
「自分が無理だったから」とか
「現実的に考えて無理」とか
言わずとも私達も思ってしまいそうな、単純な気持ちが大きく出ています。
その夢を叶えさせてあげたい、諦めてほしくない、と
ここもまた単純な子供の気持ちで×たまを救ってみせるのです。
つまり、夢をあきらめた大人たちが人の夢を踏みにじって何でも願いの叶うエンブリオを手にするか
夢を叶えるために友情を育みつつ努力していく子供、
その両者の戦いを少女漫画であらわした作品なんだと思います。
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