大人から子供まで魅了される感動作 - テラビシアにかける橋の感想

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大人から子供まで魅了される感動作

4.04.0
映像
3.5
脚本
4.5
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
3.0

初めて観たとき私は「本当はレスリーは死んでないんじゃないか?もしかして生きているけど引っ越したとかのオチじゃないのか?」とすら思ってしまいました。彼女の魅力が大きく、なんでも作り出してしまう夢のある存在だった分、彼女の死が受け入れられずに魅入ってしまうものでした。ジェスにとっては初めて出来た友達だったレスリー。その存在が当たり前になってしまったからか、先生と二人きりでの美術館見学を優先させてしまった。その結果、ジェスは子供にしては大きすぎるものを背負うことになってしまった。レスリーの死は誰も悪くないが、あの時レスリーも誘ってあげていたらと、自分を責めてしまうジェスの気持ちもわからなくはない。見方によっては実際そうとも言えることであるわけで。しかし、誰であっても好きな人と二人きりになりたい、ましてや年頃の男の子がそのような考えに至ることは当たり前のようなことである。誰も悪くないからこそ、余計に救いがなく、悪くない人が自分を責めることになってしまったのかもしれない。このレスリーの存在はジェスにとってとても大きく、彼女のおかげで今があるというところが大きい分、これから先も背負っていくことになるんだとおもいました。私はこの作品を1度見ただけではモヤモヤしたので、レスリーの死を受け入れられるまで何度も繰り返し観ました。ただ映画を見ているだけの私ですらここまで心を締め付けられるわけですから、この作品の中のジェスは経験した人にしかわからない大きな心の傷を負ってしまったのだろうなと思いました。

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