いつまで続くか謎だらけのファイブスター物語
私がアニメ雑誌「ニュータイプ」で連載しているのを読み出したのが、16歳。現在、私は43歳だが、単行本の巻末の年表を確認したら、まだまだ初期で、最終話を見る事ができるのか謎だらけである。
作者の永野護氏自身も、インタビューで、自分自身が生きているうちに、最終話を描けるかは謎で、描けなかったら、自分の子供が引き継ぐならそれでもいいと述べている。
連載当初から、画力はよく特にモーターヘッドのデザインは素晴らしい。登場人物に関しても、こだわりが強く、衣装のデザインは特筆するものである。普通の漫画なら、衣装の光沢感やレースの細かさは、いい加減なのだが、この作品に登場する人物の衣装に関しては、とても美しい。
しかし、登場人物が多すぎることと、エピソードが多すぎて、主役の天照帝とラキシスが薄れていっている気がする。ようやく最新刊で天照とラキシスが最後に出てきたが、どう動くのかが、また見ものである。
しばらく映画製作の為に、連載を中断していたが、復活した途端、モーターヘッドやファティマの呼び方や、コントロールシステムやデザインが変更になっていて驚いた。
この点も永野氏は「多分ファンが減るかも」と予言していたが、年月が経てば、作者も当初の設定を見直す事はあり得ることなので、私個人としては、どう今後設定が変わり、どう話が進むかは楽しみのひとつと言える。
16歳から43歳になった私だが、話がややこしくなっていても、絵の美しさが魅力的なので、長い付き合いになるが、今後も継続して読んでいこうと思う作品である。
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