キャスティング、脚本も最高
目次
ベトナム人を見事に演じきった香取慎吾
ベトナム人という難しい役を演じきった香取さん。はじめは「いや、ベトナム人って無理あるだろー」と思ってみてたけど、見事にハマり役。かたことの日本語も風貌といいベトナム人そのもの。「僕、ドクです」っていうセリフがなんか妙に心に残ってます。
[未成年」では見事に知的障害者の役を演じてたけど、やっぱり香取さんの演技はすごい。
ドクは香取さんしかできないと思った。
この「ドク」で第11回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・主演男優賞を受賞したのもうなずける。
脇を固める菅野美穂や相島一之の存在感もすごい
中国人役の菅野美穂さん。三つあみが印象的でほんとに中国の人みたいで、たどたどしい日本語の演技も上手かった。ドクに片思いする姿がなんとも切なかった。
相島一之さんも明るくムードメーカーなキャラがみごとハマり役だった。
ドクと雪の恋が気になる
安田成美さん演じる雪とドクの恋模様も気になるところでした。
初めて会ったとき、困ってるだろうと思って雪がドクにお金を渡し、再会しこれ返しますといって雪に返す。アルバイトもクビになってアルバイトも紹介してあげようとする雪。そんな雪に「ボク、カワイソウデスカ?日本人ソンナコトシマスカ?」とお節介な雪にドクは嫌気も見せるが、次第にお互い惹かれあってく心模様が絶妙に描かれている。
日本語学校で、授業中、雪はドクのことを気にかけて見ているが、ドクは気づかず下を向いたまま教科書を見ていたり、
お互い初めて会ったときから惹かれ合いながらも気持ちをぶつけられず、何とももどかしく切なかった。
最後は結局ドクが帰国して恋は実らなかったけど、国境をも越えて惹かれあっていく二人に、恋愛することの難しさや感情の表現の仕方、一途に思い続ける姿は美しいことをおしえてくれるドラマだった。
一途に思い続けるがっちゃんや、メイちゃんの恋心も切ない。。
椎名さん演じるがっちゃん、ずっと雪のことを思い続けるが、心はドクにあることを知り切ない恋心も。。そして、最後は結局ドクをアシストして、ベトナムに黙って帰国しようとするドクを雪に会わせることに・・そんな雪に片思いをし続けるがっちゃん、何とも切なかったです。
メイちゃんもメイちゃんで、ドクと一緒に帰ったり、バイト先までいっていたがなかなか思いを告げられずもどかしい恋模様が描かれていました。
結局、二人とも恋叶わずだったけどやっぱり片思いって切ない。想い続けるのもつらくて、告げたほうが楽になるけど、叶わなかったとき、一瞬で関係が崩れてしまうかも・・
なんか、大人になって見返してみるとそんなことを考えさせられるドラマでした。
人種差別を受けながらもひたむきに生きるドク・・・
ベトナム人ということからバイト先でいじめられるドク。人種差別を受けていじめられるドクがかわいそうで見ていられなかった。
いじめられても立ち向かっていくドクの姿に心打たれました。
生きていくためには働かないといけないし、異国の地でひたむきに生きていくドクは強いなと思いました。
この曲を聴くと、「ドク」を思い出す
今井美樹さんの「PRIDE」が主題歌になっていました。この曲はドクにほんとに合ってた。今でもこの曲を聴くとドクのことを思い出します。
岡田恵和さんの脚本の魅力
私も「ちゅらさん」や「最後から二番目の恋」など岡田さんの書く脚本は本当に好きなんですが、ストーリーに引き込むのがうまい脚本家のひとだなって思います。このドクもベトナム人と日本人の恋っていう難しいドラマだと思うんですが、日本という国でひたむきに強く生きていくドクと、泣き虫な雪をドクが励ましながら惹かれあってく二人にキュンっとしながら。ストーリーに引き込むのがうまい作品だと思いました。
子供のころは子供ながらの解釈で、恋愛の大変さとか楽しさとかわからなかったけど、今大人になって見るとあらためていいドラマだなと思う。人を思う大切さとか、好きになったら国の違いも関係ないんだと、思いました。
「ちゅらさん」や「最後から二番目の恋」はコメディ要素もあって面白いけど、「ドク」みたいな真面目なヒューマン・ラブストーリーもこれはこれでなかなか良い。
最終回がやはりいい
最終回がやはりよかったですね
10話。
「皆サンノタメ。笑ウ、泣ク、怒ル…シテクレタ人…イマスカ?…ボクハ ヒトリ シッテイマス」 ベトナムには、なにも告げず帰ろうとするドク。 学やメイに言われ、最後は雪にツリーの前で再会。
「きっと、きっと、きっと夢は叶イマス。」
「ベトナムの交差点渡リマシタトキ、雪先生、笑顔素敵デシタ。見テマシタ。笑顔素敵デシタ。」
最後は握手を交わす二人。「さよなら、雪」「さよなら、ドク」
別れた二人。最後はドクが見たかった雪が降ってくる。
「雪好きです」「雪好きです」多分、2回目の「雪好きです」は雪先生のこと。
また、最後にかかる「PRIDE」がいい。
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