BGMのように。
かもめ食堂、めがね、プールなど
小林聡美さん、もたいさん好きなら
多分外さずに観るはずだと思います。
それぞれのテーマがあるとしたら今回は
「母なる水」とでも言えるでしょうか。
京都を舞台としていますが、京都と水、
意外と深い関わりがありました。
盆地である京都には良質の地下水脈があり
とても水の良いところなのですね。
映画にもお豆腐や、ウイスキー、コーヒー
お風呂までお水に感謝せざるを得ない生活を
している人達が出てきます。
その中でもたいさん演じるおひとりさまの
理想形ともいえる静かで丁寧で、でも
何故か周りの若者たちには、つまんないやつだね!
とか、一度溺れてみろ、浮かんでくるからとか。
時に淀んだ時を綺麗に洗い流すかの
ように切れの良い言葉を投げかける。
あんなかっこいいひとになれたらいいなと
観るたびに思います。
最初に出てくる母と子供。母はどうやら
一時姿は無くても、色々なひとが代わる代わる
ポプラ君を抱っこし、大切に育てていきます。
人も流れ、時も流れ、どんなにこのまま
そのままで、、と思っていても必ず流れます。
滞っていると、もたいさんみたいな人に
いつの間にか、背中を押されて溺れている、
私も一連の映画は、いつもBGMのように
勝手に流しているときも多いのですが
観るときのこちらの状態によって言葉が
色々な意味に変化します。
大切な時間です。
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