人にやさしく - 人にやさしくの感想

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ドラマレビュー数 1,147件

人にやさしく

3.753.75
映像
3.75
脚本
3.75
キャスト
4.50
音楽
4.50
演出
4.25
感想数
2
観た人
7

人にやさしく

4.04.0
映像
4.0
脚本
4.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

目次

青春、成長、恋愛全ての要素がある

このドラマの見所は見る人によって焦点が違い様々な解釈がらできる事です。

身寄りのない子供を引き取る所から物語がスタートしますがその引き取られた先の家庭は家庭と言うには異形すぎる家庭でした。今でいうシェアハウスです。男3人のシェアハウスに子供が1人と変わった家族の物語です。その4人が繰り広げるストーリーや周りの人々を巻き込む展開に見る人も引き込まれていきます。

登場人物の濃いすぎる個性

全ての登場人物に濃いストーリーがあり違った個性があります。

1人は子供に出会い引き取る事を決めた家の持ち主、香取慎吾演じる前田 前(まえだ ぜん)です。

大きな家を持ちとにかく明るく天真爛漫なキャラです。しかし過去に事情があり家族に憧れ1人の子供に自分を重ねていきます。子供と共に成長した主役の1人です。

スノーボード店で働きプロ並みの技術を持っています。

2人目は太朗(やまだ たろう)演じる松岡充(SOPHIA)です。

彼は持ち前のルックスで女性からモテるといった一方で過去に女性問題を起こして離婚を経験しています。

弁護士を目指しており高級車を乗り回す一方でコツコツと法律の勉強をしています。子供にとっては憧れのカッコいいお兄さん的な存在になってきます。本人は山田太郎と言う平凡な名前を嫌っていますが内心太郎という名前は気に入っています。

3人目は大坪 拳(おおつぼけん)演じる加藤浩次。

ワイルドな外見と性格、最年長にて乱暴な性格の人物です。愛車のビックスクーターで登場するシーンが多くワイルド=バイクの代名詞の様な人物です。

ワイルドなキャラの中に1人の女性に惚れ続けているという純粋な一面もあり男気溢れる人物です。

物語のキーパーソン的存在、子供役に須賀健太演じる五十嵐 明(いがらし あきら)が重要です。

明らかに育ちの良い身なり、風体で3人の前に現れて個性あるれる大人の影響を受けて成長していきます。

持ち前の頭の良さで親に捨てられた事を認識していますが感情を押し殺していますが徐々にゼンなどの優しさに触れて優しく成長していきます。

ちなみに一緒に暮らす3人はれ同じ中学の歴代の番長という面白い繋がりもあります。

それぞれに別々のテーマがある

登場人物にはそれぞれ別のテーマがありそれを感じ取るのは見た人それぞれで誰に感情移入して誰の視点で物語を見るかによって様々な見方ができます。

子供の視点で見れば大好きな両親に捨てられて大人を信用できない悲しみを背負って生きて行く最中に頼る大人はお世辞にも立派とは言えない破天荒な大人たちでした。しかし性格、生活などは立派とは言えない大人たちでもその心は誰よりも綺麗で誰よりも優しいと気づいていきます。彼の成長を喜ぶ大人の1人として見る人も子育てとは育てている人も成長していくんだと思わせられるストーリーになっています。

ゼンのは誰よりも明るく楽しそう過ごしていますがその本音は誰よりも家族に憧れて家族の愛を必要としています。ゼンは施設で育ち天涯孤独で成長するにつれて家族に憧れて大きな家を持てば家族が作れるといった独特な発想で多額の借金をしてまで家を購入します。そのおかげで男4人の異質な家族が誕生しますがそれはどの家族にも負けないとても幸せな家族になっていきます。

太郎はモテるがその本質には色々なコンプレックや事情があり秘密も多くミステリアスな謎解きな視点でも見る事ができます。太郎は離婚した際の慰謝料をはらいつづけており経済的に苦しい一方で慰謝料の支払いが終わると真っ赤なオープンカーを購入してしまう計画性のなさが伺えます。とても知的で頼りになる性格の様に見えてもこういった独特な一面もあります。

拳は持ち前のバイク好きを生かしてバイク配達の仕事をしています。誰よりも腕っ節が強く性格もたくましくその生き方には憧れる後輩や知人なども存在します。しかし過去に両親に捨てられて知人宅で肩身の狭い少年時代を過ごした過去や自衛隊をクビになる様な事件も起こしており弱い部分も垣間見れます。

腕っ節やケンカなどではなく本当の強さとは何かという事を考えさせる人物です。

物語の中にはそれぞれが大切にしている物があります。誰にもある宝物の様な存在です。

明は母親がくれた物。前は家。太郎は車。拳はバイクといった思入れがある宝物がでてきます。それぞれにしかわからない物の大切さ、執着心などが描かれており本当に大切な物とは何か?何が一番大切なのかを考えるのもこのドラマの見所です。

他にも拳が想いをよせるバーのマスターの女性やそのバーのスタッフの太郎に想いをよせる女性。

マスターの兄である警察関係者や明の担任の先生なども物語に深く関わってきます。

特に担任の先生は女性でゼン達に関わることで次第にゼンの自由さや明るさに惹きつけられて行きます。そしてその先生の純粋さに太郎が惹きつけられて行くなど様々な思いが交差した作品になっています。

とてもよくできた構成で豪華な出演陣でいつの時代でも楽しめるドラマだと思います

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他のレビュアーの感想・評価

3ピース

何回か夕方に再放送でやっているのを見たことがありますが、その度に見入ってしまってました。大人3人と子供1人の男4人の生活が新鮮でした。3ピースが合言葉になっていて仲の良さを見ると楽しそうでした。ただ3ピースは少し聞いていて痛いなぁと感じることがありました。ですが子役のアキラ役の子の笑顔がとても可愛い印象が強いです。大人3人がキャストですが、香取慎吾さんは元気でいつもパワフルで熱いセリフが多かったと思います。松岡充さんは綺麗な顔つきで関西弁でかっこよかったと思います。加藤浩二さんは凶暴そうだけど実は優しいという普段のイメージがそのまま出ている感じがしました。アキラが小学校でいじめにあってしまった時は大人3人がアキラに協力し自ら立ち向かっていく勇気を教えたりしていました。毎回毎回問題が起きてそれを解決していき4人の仲が次第に深まっていく、そんな熱いドラマです。よくありがちなパターンですが、...この感想を読む

3.53.5
  • ちびまるママちびまるママ
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  • 524文字

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