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- 守るべき人なくして守るべき国なし
5.005.00
- 映像
- 4.67
- 脚本
- 4.17
- キャスト
- 4.83
- 音楽
- 4.17
- 演出
- 4.17
- 感想数
- 3
- 観た人
- 3
防衛庁や自衛隊が全面協力した作品ということで、映像の迫力や緊迫感がとても伝わってくる作品です。アクションシーンも迫力がありました。
そういった派手な部分とは別に、ストーリーも考えさせられるものがあります。この作品は、「誇りも愛国心も持てない国を守るのか?」という疑問を抱いた防衛大学生の死をきっかけに、自衛隊幹部とある国の工作員が手を結び、最新鋭のイージス艦を乗っ取り、それを阻止すべく戦う自衛隊員2人の姿を描いたものです。
ただ、国のことを思っての行動と口では言っていますが、冷徹な工作員のリーダーでさえ、自身と血縁のある工作員が亡くなった時は、感情をあらわにします。自衛隊幹部も息子の死をきっかけに工作員に手を貸すことを決めます。そして、阻止しようと戦う自衛隊員の脳裏に浮かんでいるのは、離れて暮らす娘であり、自ら命を絶ってしまった母の姿です。
すっかり平和に慣れていると、戦争してまで守る国というものを意識することはありません。でも、この映画を観ていると、守るべき国を持つためには、守りたいと思える人がいてこそだと感じます。愛国心とは、愛する人を守りたいと思う気持ちの延長に生まれるものではないでしょうか。
家族、友人、恋人、自分と関わるすべての人を大切に思う気持ちを思い出させてくれる作品でした。
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他のレビュアーの感想・評価
緊迫感のある現代の対艦戦
本物のイージス艦が登場し、主にその艦内でストーリーが展開されていきます。あくまで自分のイメージとして、邦画はドラマっぽい作りのものが多い感じに思えるのですが、この映画は作品として一切の妥協もなく、すべてのシーンに説得力を感じました。特に、ある事情を持つ新入りの少年と、敵の特殊工作員である少女との戦いはスピード感がハンパなく、思わず見入ってしまいました。一番印象に残ったのは、やはりイージス艦vsイージス艦の戦闘ですね。強力なレーダーを持つ現代の艦船同士の戦闘は、迫力あるBGMのおかげもあるでしょうがこんなにも緊迫感があるものなんだなと。他にもいろいろかっこいいシーンがありますし、オススメです。
5.05.0
幹部達のやりとりが熱い!!
単純に佐藤浩市さん目的で見に行った映画でしたが、作品のあまりの迫力に圧倒された記憶があります。戦艦やアクションシーンはもちろんですが、幹部内のやりとりがなにより熱くて夢中になりました。軍艦や専門用語は正直言ってあまり興味が無かったのでさっぱりわからなかったのですが、それでもこの映画の良さは感じることが出来ると思います。乗っ取られたイージス艦とその中にある過激物を奪い返すことが大きく描かれますが、本当は国家のやり方に疑問を抱く原作者の皮肉めいた思いがメインというか、この映画が観客に伝えたいことのような気がします。じつはこの映画を見たあと我慢できずに原作にも手を出してみたのですが、恥ずかしながら最後まで読み切ることが出来ませんでした。なので、先に映画でこの作品を知ることが出来て良かったと今では思います。
5.05.0
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