ココロのふれあい
「デキ」が良くて「ソツ」がないだけで、人に倦厭されがちなスミレ。 恋人にすら捨てられてしまうほど、人として可愛げがなく見えてしまう不器用な人間。 ある日、スミレの家の前に倒れていた青年を助けたことによってスミレの生活に「安らぎ」が訪れる。 ペットといっても所詮は人間。 スミレのペットになりきるために、精いっぱい尽くしてくれるモモとスミレの僅かな心の触れ合いとお互いの心のスレチガイを描いたハートフルストーリー。 前半は何をしても、人間関係に報われないスミレちゃんとペットモモとの関係のはじまりの話。 後半はまだ大人になりきれない、精いっぱいの青年期なモモと成熟した大人のスミレちゃんの話。 すれ違ってもどこか絆があって、人生ってそれぞれが主人公でそれが交錯し合っているのだと客観視するような視点になる。 成熟した大人でも、寂しいときは寂しいし、辛いときは辛い。 心の安らぎ、明日もちょっと頑張る元気が欲しい人にお勧めの1冊。 今後スミレとモモの関係がどう変わっていくのかドキドキ☆
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)