変女〜変な女子高生 甘栗千子〜の評価
変女〜変な女子高生 甘栗千子〜の感想
変女における純愛回帰と優しい世界
第一巻からの作風の変更「変女」を現在刊行されている1巻~6巻までを通して読むと、微妙に物語の方向性が変わってきていることに気付くはずです。「変女」はヒロインの変態女子高生・甘栗千子が「勃起」や「オナニー」などの変態的な言葉を日常的に使い、それと共に主人公の高村とエロコメディを展開する――というのが基本のフォーマットになっています。第一巻ではほぼそれだけでした。千子は高村を誘惑するように行動し、高村はかなりストレートに千子を性の対象としてみています。とりわけ、高村が便利屋の就職してしばらくしてからの無人島編はちょっと無理矢理感がありました。まさにエロコメ特有のシュチュエーションを無理矢理に作り出しているという感じがあったのです。その理由としては、作者が第一巻の巻末で語っていることに理由があったと推測できます。「この「変女」という漫画を描いた2年前はみんなに「いらない」と言われました。唯一、ア...この感想を読む