何のために人は生きるのだろう?
私達は生き方を選べないどんなに善良に生きようとしても、どれほどより良くあろうと心がけようと、ある日突然、自分の大切にしていたものを、いとも簡単に奪われることがある。それは、身近なもので言えば、兄弟げんかでお気に入りのおもちゃを壊されることであったり(子どもにとっては一大事だ)、事故や災害によって、体の自由を奪われたり、大切な人を失ったりというものであったりするのかもしれない。ただそれは、「今自分が生きている世界」を前提としているものであり、住む環境や時代が違えば、「奪われるもの」が、だいぶ趣を異にする。第二次世界大戦化におけるユダヤの人々は、「人間としてよりよく生きる権利」を奪われた。それもすごく不当に。もちろん、ユダヤの人々の歴史は、迫害の歴史と言われることも多い。その最悪のケースが、ホロコーストだろう。それを語るにはあまりに言葉と知識が足りないが、奪われるべきではない多くの生活が、...この感想を読む
4.04.0
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