秋のおわりのピアニシモのあらすじ・作品解説
秋のおわりのピアニシモは内田喜美氏による青春を生き抜く学生のラブストーリーである。 りぼんデラックスの1976年の秋号に掲載された本作は、音楽部に入部している少女とバスケットボール部の少年の淡い恋を描いている。音楽部に入部する少女はバスケットボール部で部長をしながらも知的な一面も持ち合わせながらもどこか影がある。少女は少年の知的な影に惹かれていく。学校の外には芝生広場が二人のデートの場所であった。二人は学校の外で一緒に読者をする。そんな穏やかでありながら、学生らしい距離感に溢れ、大人になるにつれて忘れゆく純粋に人を想い、想いを寄せている人に寄り添うだけで幸せを感じるひとときを堪能することが出来るマンガである。 繊細なイラストを描くことで定評のある内田喜美氏の比較的に初期の作品である秋のおわりのピアニシモは、何年経っても廃れることのない繊細なタッチで主人公たちに息を吹き込み、多くの読者に感動を与える作品である。
