錆びる心の評価
錆びる心についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
錆びる心の感想
タイトル負けしている作品集
タイトルはさすがにすごいのですが短編集で、タイトルを羅列すると、どんな物語なんだろうと読む気にさせます。「虫卵の配列」(なんだなんだなんだ?のタイトル)「羊歯の庭」(同じく、はあ?のタイトル)「ジェイソン」(13日の金曜日もどきか?)「月下の楽園」(すこし普通のタイトル)「ネオン」(このタイトルが一番凡庸ではあります)そして「錆びる心」(いいタイトルですねえ。すばらしい)。タイトルを生かし損ねている物語集というか、すべての物語がタイトルに負けています。虫卵の配列は虫卵をもっと使うべきだった。「虫卵の配列」においては一見、タイトルと内容が関連性がないです。これは不倫の相手の奥さんにいやがらせを受けているが、なんとか愛を成就したいという女性・瑞恵の物語で、それを相談される聞き手による視点で展開されるのですが、この作品は、微妙に読みにくかった。わかりにくい、というか、文章も内容も理解しががた...この感想を読む