百年の孤独の評価
百年の孤独についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
百年の孤独の感想
ノーベル文学賞を著者に齎した大作
マコンドという土地で繰り広げられる、ブエンディア一族の歴史、マコンドの繁栄と滅亡を綴った作品です。登場人物の名前が同じようなのばかりで、ロシア小説も真っ青の分かりにくさです。本を開いた瞬間、小説の冒頭に家系図があるのはなぜ?と思いましたが、これはないと無理でした。読むのも大変でしたが、これを書いたG. ガルシア=マルケスは、何を思いながらこの小説を書いたのだろうと思います。同じ遺伝子を持った人間が生まれ、同じ歴史を繰り返す、人類の歴史を100年に縮尺した物語なのではないでしょうか。南米のザラザラしていて、乾燥した雰囲気なども、味わい深いです。長くて大変なのは承知の上ですが、何度も読み返したくなる名作です。