環境は人を変える
実力も覇気もなく存在感の薄い主人公カズマサが顧問の計らいでキャプテンになってしまう話し。その結果王様となりチームを改革しその後の高校編まで話が続いていきます。
こんなキャプテンいたら大変だなと率直に思いながらも理にかなっていると納得する場面も多くあります。
中学の軟式野球を描いているのですが、まずここを題材に選ぶあたりが新鮮でした。カズマサの改革としてノックの廃止、正捕手の投手転向を行い、単純にバッティングの良い選手をスタメンに選ぶという一見無謀な作戦だがこれが見事にはまっていきます。
ノックだけするのは生きてる打球ではないし非効率、ただの公立中学が勝ち上がるには徹底した打撃力がないといけない、しかも打撃練習を特化するのは打撃力が上がるだけでなくその打球を受け続けてきた部員たちの守備力が向上していくという展開を生みます。確かにこの練習はそういう意味では非常に効果があるなと思いました。
さすが学年トップの学力もあるカズマサ、他の策も見事に最後は実を結びます。
その後の高校編も中学のライバルと共に新設校でくたばれ体育会系を掲げて甲子園を目指すという相変わらずのはちゃめちゃぶり。
学生は何かしら参考になる作品です。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)