日本沈没のあらすじ・作品解説
「日本沈没」は光文社カッパノベルスより1973年3月に発行された小松左京の長編小説である。本作品で日本推理作家協会賞、5回星雲賞日本長編部門を受賞した。上下巻合わせて385万部を突破するヒット作となり、本作品により小松左京の名前が広く知られたとともに、日本にSF作品を浸透させるきっかけとなった。 この小説は、主人公で地球物理学者の田所雄介が、地震の観測データの結果から、地殻変動の異常に気づき、深海調査艦の操縦士である小野寺俊夫らと調査に乗り出したところ、2年以内に日本が海底に沈没する可能性があることが判明、政府らの協力のもと沈没を食い止めようとするも止められず、日本が完全に沈没するまでを書いたSF作品である。第二部の構想として、日本を脱出した日本人が海外で生き抜くさまを描いたストーリーの構想があり、2006年の映画化に合わせて谷甲州との共著で発表されている。 1973年．2006年の二度にわたって映画化されている。1973年版には藤岡弘・石田あゆみらが出演した。2006年版には草なぎ剛・柴咲コウらが出演し、興行収入が53億円を超えるヒット作品となった。
