千夜一夜物語のあらすじ・作品解説
『千夜一夜物語』は、日本では『アラビアン・ナイト』などとも訳されるアラブ地域を舞台にした説話集である。その中でもリチャード・バートン版は、数多の版の中でも最も充実した作品数を誇る。 この物語は、妻の不貞によって女性不信に陥ってしまったシャフリヤール王に嫁いだシェヘラザードが、王に毎晩ひとつづつ物語を語るという設定になっている。『千夜一夜物語』という題名は、娘が王に語った物語が1000以上もの膨大な数であるという逸話に由来したものである。 作中に登場する物語には、『アラジンと魔法のランプ』など単独で人気を誇る作品も数多く存在する。特に1992年にディズニーによってアニメーション映画化された『アラジン』は、日本におけるビデオ売り上げ数で220万本という歴代一位の記録を樹立した。また、本作品の主題歌である『A Whole New World』が1992年の第65回アカデミー賞歌曲賞、ゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞している。