観用少女(プランツ・ドール)の評価
観用少女(プランツ・ドール)の感想
この美しくも儚い世界
眠れる陳列棚の少女人形川原由美子とう漫画家さんの作品、実はこの観用少女くらいしかまともに読んでないのですよ。80年代の商業メジャー誌で活躍してらした頃に、一作だけちょろっと読んでみたことはあるのですが、絵柄は可愛いいながら明るく軽いタッチのラブコメで、あまり興味が向かなかったんです。むしろ同時期、同雑誌の渡辺多恵子氏の作品の方が好みに合ってましたし、似た傾向の絵柄で、白泉社雑誌で活躍してらした成田美名子氏の方が、知名度は高かった記憶があります。ちょっと引っかかりがあったので調べてみましたら、やはりこの3名、全く同年生まれの作家さんでしたよ。90年代は一般の少女漫画誌からは遠ざかり、さりとてレディスコミックも性に合わず、青年誌やら、やや同人誌寄りのマニアックな漫画雑誌に手を出していた頃でした。その頃購読を始めた朝日ソノラマ発行のネムキという漫画雑誌に、なんと川原由美子氏が主要執筆陣として名を...この感想を読む