どうして気持ちが冷えたなどと思ったのかしら どうして愛を信じることがむなしいなどと思ったのかしら・・・ あなたがわたくしを愛したから わたくしは生きてきたのに・・・ あなたこそがわたくしの人生 わたくしのすべてだったのに・・・
紫の上
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あさきゆめみしの名言集です。現在6件が登録されています。
紫の上
当代きってのプレーボーイである光源氏の妻、紫の上が亡くなるその瞬間、光源氏の愛に包まれ感じた心声です。
六条の御息所
気持ちがすれ違った光源氏と六畳の御息所が別れる最後のシーンの、御息所の別れの言葉
葵の上
わかり合えなかった夫光源氏との間に子供が生まれ、自分が源氏を実は愛していたことに気づいた葵の上が、愛を表現するのに難しい言葉などいらなかったのだと気づくシーン。
桐壺帝
自分が寵愛したばかりに早世してしまった桐壺の更衣を思い続けた帝の、息をひきとる前の独白
花散里
夕霧の浮気を嗜める光源氏の女癖の悪さを指摘するさいの台詞
桐壺帝
桐壺の更衣に嫉妬して、多勢で苛む弘徽殿の女御達に向けて言った言葉
あなどれないマンガの力高校のときによく回し読みで回ってきていたマンガは、時代がマンガ黄金期というのもあり名作ぞろいだったけれども、この作品もその例にもれず一気にその世界にとりこまれてしまう力があった。元々「源氏物語」というあまりにも文学史上名作中の名作をマンガ化するということに、作者大和和紀のその苦労が偲ばれる。当時は高校生。難しい原書など読めるはずもない。こういう名作をマンガ化してくれるということは単純にありがたかった。「あさきゆめみし」で出てくる言葉や人物、その人となりなどはテストにでることさえあった(もちろん「源氏物語」からの出題として)。マンガで読むと教科書では入ってこない知識さえもわかりやすく、脳内に取り込んでくれると気づいたのはこの作品からだったと思う。その力はただの娯楽ではなく、高校生の幼い知的好奇心さえも満足させてくれるものだった。ただ、この作者の絵はとてもきれいなのだ...この感想を読む