女の旅の評価
女の旅についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
女の旅の感想
静かに伝わる恋情と旅情のマリアージュ
過去の過ちを抱えた男女のストーリーが静かに進みます誰にでも過去の過ちは存在すると思います。円満に暮らし、子どもが独立した夫婦でも心が離れる時期があり、他の異性が気になって取り返しのつかない行動をしたりして、更に夫婦の結束は固まるのです。過去の過ちを懸命に払拭しようともがくのです。どのような結末が待っていようと、いっときの幸せしか感じられなかろうと、世の中に男と女が存在する限り、人々は欲求不満を覚え、嘆き、誘惑に負ける、後悔する、を繰り返していくのだと改めて思いました。一人の男(大介)をめぐって年齢も社会的ステータスも異なる二人の女性が静かな争い、駆け引きを繰り広げていきます。一人はツアーコンダクターとして仕事に励み、あまり恋愛経験が無く、裕福な家庭で育ってきたお嬢様系の女性で曇りがありません(美里)。もう一人はバリバリのキャリアウーマンでセレブ、子どもがいるシングルマザー、いわゆる肉食...この感想を読む