ドリフターズの感想一覧
漫画「ドリフターズ」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
絡み合い深まるドリフターズの謎
漂流者(ドリフターズ)か、それとも廃棄物(エンズ)か読者の中で作品以上に期待と推察が飛び交う話題の1つが『次に登場する偉人は漂流者(ドリフターズ)か、それとも廃棄物(エンズ)か?』というものです。作品の性質上、漂流者or廃棄物かを推察出来るエピソードが一切なく、そして登場する偉人が漂流者or廃棄物になる可能性を(偉人の歴史を辿っていくと)どちらも含んでいるように思われるからです。『うつけ』と呼ばれた『織田信長』は『国を奪る』漂流者となり、『聖女』と呼ばれた『ジャンヌダルク』は『国を燃やす』廃棄物となりました。その『違い』がどこにあるのか?その本当の理由がどこにあるのかは原作者である平野耕太先生の頭の中でしか明らかになる事はないでしょうが、作品全体を俯瞰で見下ろす事で、漂流者として成り得た理由、そして廃棄物となった理由を想像する事が出来ます。(それが正解であるかどうかは、今後描かれるストーリー...この感想を読む
ゲンジバンザイ!!
現実にいた歴史上の人物が異世界で国盗り合戦。「漂流者」や「廃棄物」と呼ばれる、紫やEASYに呼び寄せられ、時代にかかわらず名を馳せた歴史上の英雄たちが異世界に召喚されていく設定はおもしろいですよね。異世界へ召喚される作品はごまんとありますが、これは他の作品と違います。最初に思ったのは紫は何を基準に「漂流者」を選別したかなんですよね。EASYは「廃棄物」に選んだ人たちを調べたらわかる気もしましたが、「漂流者」は生死不明、または存在したかどうかも不明な人物が多い。それが基準なのかもしれませんが、そこに何か伏線があるような気がします。「漂流者」。主人公を島津っていえば義弘がよく出てくるのに、ここに豊久を持ってくるっていう平野先生のアイディアがすごい。歴史好きの人じゃないと知らない人物だと思いますし、私もこの漫画で初めて知りました。豊久は自分を「功名餓鬼」と自嘲しながら、自分でも気づかないうちに王の器...この感想を読む
夢の偉人無双
平野耕太だからこそ出来た漫画最初に断言したい。これは、平野耕太にしか描けない漫画だ。『ドリフターズ』は、島津豊久、織田信長、那須与一を中心に、異世界に集まった歴史上の人物が、廃棄物たちや異世界の兵士たちと戦っていく無双漫画だ。豊久、与一の武力が、信長の策略が異世界勢に痛恨を与える様は痛快爽快の一言であり、「もっと彼らの活躍を見たい!」と思う一心でページをめくってしまう。これだけ一方的な展開なのに、中だるみせずもっと彼らドリフターズの活躍を見たいと思わせるから不思議だ。平野耕太にしか描けない、と断言したのは、そういった読者に飽きさせず読ませる力があるからなのだが、世界各地・様々な時代から登場人物たちを引っ張ってくれる知識の多さにも理由の一端がある。『ドリフターズ』に登場するキャラクター=偉人たちの幅はとても広い。ハンニバル、キャプテン・キッド、アナスタシアにラスプーチンと挙げるのも大変な...この感想を読む
各時代の各名将が勢ぞろい…!
夢のような漫画でした!主人公は関ヶ原で戦っていた島津。敗北して逃げるときに一人敵と戦って死んだ、と思いきや耳の長い少年がいる世界に飛ばされてしまいました。漂流者、と呼ばれていましたが同じような人間がいる場所に連れていかれ目を覚ましたそこには織田信長と那須与一がいました。いずれも史実では死んだ存在。一緒に存在できないような時間軸の人間。白い人のいる空間を通ってきた、と三人言っている内容が一緒だったのですがその白い人が関係しているようです。島津を漂流者のいる場所まで連れて行った=助けたとなってしまった耳の長い種族の村が、約束破りで殺されそうになっているところで三人が助けに入ったり…違う場所では、新撰組とジャンヌダルク、氷のアナスタシアなどやばいほど重要人物揃ってます。今の段階では何が敵で味方か分かりませんが、時代が入り乱れて頂上決勝戦みたいになっている漫画でした。