壊れる心の評価
壊れる心についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
壊れる心の感想
読み方
自動車事故の予測不能な事件「後」の顛末大規模な死者の出た、自動車衝突事故。この事故をベースに、犯罪被害者支援課が中心となり、物語は動き出す。支援課の警部補が主人公であり、冒頭の自動車事故の描写以外は、常に彼の視点で話は展開する。冒頭の自動車事故の描写では、亡くなった妊婦の視点である。これが暗示するかのごとく、被害者家族の中でも、特に、妻とお腹の子どもを失った、夫の動きが鍵となる。そして、被害者が加害者に変わった瞬間の主人公を始めとする支援課の動きも鮮やかである。支援課として、警察官として、そして、後ろ暗い過去を抱えた1人の男として、と様々な感情と生き様を持つ主人公の視点、そして、被害者家族の視点など色々な立場から読み解くことが重要だと考えられる。多読必須の深くて濃い内容先述した通り、1度目は、主人公の視点で内容把握と目まぐるしい展開を追いながら読み進めることとなるだろうが、2度目以降は是非...この感想を読む